27：Get accepted ページ27
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湿気を大量に含んだ梅雨が明けて
強い日差しが地上へ踏み込んできた。
日本とそんなに変わらないけれど
韓国の夏は日本より日差しがピリッと痛く
冬は寒さが肌に突き刺さるように痛い。
そんな中、一通の手紙が送られてきた。
珈琲マイスター認定試験
”合格”
嬉しくて、その紙を握りしめたまま画廊に向かった。
合格するまで出入り禁止と言われていたから
何ヶ月ぶりだろうか。
いつもの道のりも信号待ちも、長く感じる。
焦っているから。
人間の体内速度で、感じる時間の長さが変わる。
時間の進み方は何一つ変わっていないのに
不思議なもんだ。
それに今日はおうち用メイクとスタイルで
適当にしてたって気づいたけれど
足は家に戻る気配も無く、画廊へと向かう。
「合格したよ！」と飛び込めば
広げた両手で(翼のように見える)私を抱き上げクルクルと回り
ワシャワシャと撫でられて、チュッチュッと顔中にキスされた。
いつものテーブル席について、ハッと気づく。
誰もいなくてよかったと(笑)
オッパがアイスコーヒーを用意してくれた。
出されたグラスの形は
グラッパグラスのように下の方がぷくりと膨らんでいて
足が木の根っ子のようになっている。
すごく素敵だ。
「このグラス、初めて見た。素敵」
「でしょ？取り寄せたんだ。では〜A、合格おめでとう！」
なんで家の方に置かないんだろう？と思った。
見れば、キッチンに新しい豆が用意されていて
もしかしたら、私の合格を信じてくれていて
グラスも豆も用意してくれたんじゃないだろうか。
私がここに来ると思って。
聞いて「違うよ」って言われたらがっかりするから
そう思うことにする。
「ご褒美に旅行しよっか」
「え！いいの？」
「だってずっごく頑張ったの知ってるもん。どこ行きたい？どこでもいいよ」
「えーっと、じゃあちょっと考えてみる」
「うん。明日までにね」
「明日！？わ、わかった」
「ふふ。嬉しいなあ〜Aがマイスターか〜」
もう何回も乾杯をしているのに
それは中身が無くなるまで繰り返された。
こんなに喜んでくれるなんて、頑張ってよかったな・・
＊ 〜〜 ＊ 〜〜 ＊
「え？沖縄？日本でしょ？いいの？」
「日本だけど行ったこと無いの」
「そっか。うん、僕も行ったこと無いし、Aの国に行ってみてもいいね」
「いい？」
「もちろんだよ」
「でね、オッパ。実は・・」
沖縄を選んだ理由。
受け入れてくれるだろうか。
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alexis(プロフ) - 第１章ありがとうございました！１章で納まる内容じゃないようーヒロインの気持ちが引けば引き寄せられ、また、押せば押し返される…そして理由は不明という…。怪しくて怖い、そして「？？」が沢山出て来ました。次章が待たれます！ (2017年9月18日 6時) (
レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 怪しい第１章が終わりましたよ。文字数少なくて収めるのてーへんだったｗ (2017年9月18日 0時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» なぁーんか、怪しい……………じぇったいに怪しい…………怪しいことばかり。そう、どういうことなの？？ねえ、ジェジュン氏！ (2017年9月16日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 残すところあと1話で1章終了！オーナーオッパは謎のママ・・・ (2017年9月16日 11時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» あ、皆が皆、そー言うオーナーばかりじゃないっすよ！(￣∇￣) (2017年9月10日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayutangm | 作成日時：2017年4月7日 23時
