23：Relaxation and tension ページ23
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もっとよく見ておけばよかった。
そう思うのは、今思えばのこと。
あの時、私の意識は桜の竜巻に集中していたから。
今、私の手にある黒のコートは、前に見せてもらった
オーストリアに行った時に着ていたのと同じだとは思う。
ハットは見当たらないのだけれど。
一旦クローゼットに仕舞って、また取り出した。
ソファーの上に、私の服と一緒に置く。
オッパが気づくように。
帰ってくるまで勉強をしようと、買ってもらった机に向かう。
いや、机はもともとあったもので、座り心地の良い椅子を買ってもらった。
長い時間腰掛けていても、疲れないという設計。
色はブルーグリーン。
青は精神的にも肉体的にもリラックスし、安定した状態を保つことができるんだそうだ。
椅子が違うだけで、集中力が高まるということも知った。
なのに、今は集中できなくて
ソファーの上に置いたものに、意識が向いてしまう。
そんなことをして、どうするつもりなのか？
私は何を確認しようとしているのか？
もし、あの一瞬見た人がオッパだとして
何であそこにいたのか聞いてどうするのか？
あの場所には行くなと言われたのに、私が行ったことがバレてしまう。
そっちの方がいけないと思うのに
どうしてもクローゼットに仕舞うことができない。
ピンポーン
オッパが帰ってきた。
「お帰りなさい」
「ただいま。ねえ、シューズボックスの中変えた？」
「あ、うん。ちょっと整理したけど・・だめだった？」
「ううん。よく履く靴が仕舞いやすくなってた。ありがと」
家の中にずっといると、使い勝手を考えていくようになった。
靴なんて突っ込んでおけばいい。と思ってた私だけど。
だって、この家のシューズボックスはとんでもなく大きい。
広い、と言ってもいい。
オッパは気に入った靴は色違いで買っている。
同じような型も多いけれど、履き心地が微妙に違うんだそうだ。
私の靴は、下の方に。
今まであまり履かなかった、ヒールの靴が増えた。
足の裏をきゅっと掴まれたように、フィットするヒール達。
ヒールは我慢して履くもんだ、なんて思っていた私は大間違いだった。
「クリーニング、なんで出しっぱなしなの？」
・・・キタ。
肩に力が入る。奥歯にも力が入って、コメカミがキリキリする。
今私は、自分で勝手に作ったシナリオのページをめくっている。
次のページに書かれている文字は、はっきり見えているのに
なんて書いてあるか、わからない。
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alexis(プロフ) - 第１章ありがとうございました！１章で納まる内容じゃないようーヒロインの気持ちが引けば引き寄せられ、また、押せば押し返される…そして理由は不明という…。怪しくて怖い、そして「？？」が沢山出て来ました。次章が待たれます！ (2017年9月18日 6時) (
レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 怪しい第１章が終わりましたよ。文字数少なくて収めるのてーへんだったｗ (2017年9月18日 0時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» なぁーんか、怪しい……………じぇったいに怪しい…………怪しいことばかり。そう、どういうことなの？？ねえ、ジェジュン氏！ (2017年9月16日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 残すところあと1話で1章終了！オーナーオッパは謎のママ・・・ (2017年9月16日 11時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» あ、皆が皆、そー言うオーナーばかりじゃないっすよ！(￣∇￣) (2017年9月10日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayutangm | 作成日時：2017年4月7日 23時
