21：That's Black ページ21
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「A、あまりあそこに行かないでね。何かあったら心配だから」
オッパには好評ではなかった、竜巻の場所。
「うん、行かないよ」と約束したけれど
花びらが無くなる前に、もう一度見に行った。
危ない。のは確かだけれど
私はこの花びらが渦を巻いて登っていくのは、美しいと思うから。
反対側のガードレールに腰掛けて、竜巻を眺める。
「そうだ、動画に撮っておこ」
充電残りギリギリだけど、緑の芽がチラチラ見えている。
あの光景は、次はもう見れないだろうから、今撮らないと。
早く、大きな竜巻・・来て。来て。
右上の電池マーク表示が赤くなった時、強い風と車が交差した。
舞い上がる桜の花びらは、くるくると上に登っていく。
いつもより高く、舞い上がって
そして高い位置からゆっくりと、シャワーのように広がって落ちてくる。
花びらが地面に収まるまで。
すぐに動画を確認する。
同じように撮影していた人、その渦に入ろうとした人がいたから
人も映ってしまったけれど、
・・・うん？
この帽子とコート、どこかで・・
オッパ・・・？
もう一度確認しようとしたら、充電が0になって電源が切れた。
こんな時に限って、充電器を忘れてきたみたいで
バッグの中をかき回しても見つからない。
急いで反対側に渡って、周りを見回したけれど
黒い帽子とコートの人の姿は、もう見えなかった。
見間違いかもしれない。
全然違う人かもしれない。
黒い帽子とコートの人なんて、映っていないのかもしれない。
職場に戻ればすぐに確認できるから。
でも、今確認できないから、そうかもしれないと思うと
心臓がドックンドックンする。
行かないでって言ったのに、なんでいたんだろうって。
そうだ、カトクしてみよう。
って充電切れてるんだった。
ああ、もう、私焦りすぎている。
電車の中で、普通にゆったり座っているけれど
体の中は、今走っている電車と同じくらいのスピードで
血がざわざわと流れているような気がするし
頭の中では、一度に色んな事を考えている。
駅についたら、普段ダッシュなんてしないのに走ってるし
ただいまも言わずに、机の上に置きっぱにしてあった充電器を差し込んでいる。
「Aさん、どうした？」
「あ、ただいま戻りました」
「編集長から差し入れ。冷蔵庫にあるよ」
「ありがとうございます」
PCを開いて仕事をするふりを続ける。
スマホに電源が入った。
動画は保存されていなかった。
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alexis(プロフ) - 第１章ありがとうございました！１章で納まる内容じゃないようーヒロインの気持ちが引けば引き寄せられ、また、押せば押し返される…そして理由は不明という…。怪しくて怖い、そして「？？」が沢山出て来ました。次章が待たれます！ (2017年9月18日 6時) (
レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 怪しい第１章が終わりましたよ。文字数少なくて収めるのてーへんだったｗ (2017年9月18日 0時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» なぁーんか、怪しい……………じぇったいに怪しい…………怪しいことばかり。そう、どういうことなの？？ねえ、ジェジュン氏！ (2017年9月16日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 残すところあと1話で1章終了！オーナーオッパは謎のママ・・・ (2017年9月16日 11時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» あ、皆が皆、そー言うオーナーばかりじゃないっすよ！(￣∇￣) (2017年9月10日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayutangm | 作成日時：2017年4月7日 23時
