18：Sweet moments ページ18
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私より先に花びらが乗るオッパの頭が
ピンク色のベレー帽みたいになった頃
満開の桜並木が、途切れた。
「Aが住んでいた家はこの近く？」
「うん、すぐそこ。行ってみる？」
「行きたい」
学生時代に住んでいたアパートは
そこから３ブロック先を右に曲がった、古いアパート。
私が住んでいた部屋には、今は男の子が住んでいるみたい。
玄関の脇に、洗いたての大きい靴が並べられていた。
「古くて汚いでしょ」
「部屋の中は大丈夫なの？」
「中はそれなりだよ」
部屋の中は大丈夫なの？って聞かれて
そんなことないよ
という言葉を期待していたんだと、気付く。
オッパならそう言ってくれるんじゃないかって
自然と考えている自分がいた。
だから少し、がっかりした。
それから、よく行った本屋やカムジャタンの美味しいお店
いつも居眠りをしているおばちゃんがいるスーパーを、巡った。
おばちゃんが珍しく起きていて、喉も乾いていたし
いちご牛乳を２つ買って、外にあるベンチに並んで座って飲んだ。
「思い出す？」
「え？」
「ここに住んでいた頃のこと」
「うん、思い出す。あの頃は一生懸命勉強していて
服は着られれば何でもいいって思ってたな」
「そのスカートにブルーのクラッチバッグ、よく似あってる」
「うふふ。昔の私が見たらびっくりするかも」
「そうなの？」
「うん」
いちご牛乳を選んだオッパは
たぶん、私に合わせてくれたんだと思う。
それにしてもいちご牛乳って
果汁0％でもちゃんといちごの味がするところが凄い。
少し風が出てきた。
そうだ、この時期に見られるとっておきの場所があった！
「ねえ、オッパ、」
「Aは学生の頃彼氏はいたの？」
「いなかった。一人、仲のいい男の子はいたけど」
「どんな？」
「女の子みたいに可愛い顔した、中国人の男の子」
「へえ。今も連絡取ってたりする？」
「デビューするとかで、連絡が途絶えたんだよね」
「おお。アイドルデビューしてるとか？」
「わかんない、アイドル興味ないから。あと」
「まだいるの？」
「いつも勉強していたカフェで、本読んでいる人が気になってたな。
顔は見なかったけど」
「顔見てないのに気になってたの？」
「う〜ん、雰囲気？」
「あはは！Aらしい」
そんな話をしていたら、おばちゃんがこれ食べなって薬菓をくれた。
薬菓といちご牛乳で、口の中は甘甘だったけれど
これが、幸せの味なのかもね。
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alexis(プロフ) - 第１章ありがとうございました！１章で納まる内容じゃないようーヒロインの気持ちが引けば引き寄せられ、また、押せば押し返される…そして理由は不明という…。怪しくて怖い、そして「？？」が沢山出て来ました。次章が待たれます！ (2017年9月18日 6時) (
レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 怪しい第１章が終わりましたよ。文字数少なくて収めるのてーへんだったｗ (2017年9月18日 0時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» なぁーんか、怪しい……………じぇったいに怪しい…………怪しいことばかり。そう、どういうことなの？？ねえ、ジェジュン氏！ (2017年9月16日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 残すところあと1話で1章終了！オーナーオッパは謎のママ・・・ (2017年9月16日 11時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» あ、皆が皆、そー言うオーナーばかりじゃないっすよ！(￣∇￣) (2017年9月10日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayutangm | 作成日時：2017年4月7日 23時
