【暗殺教室×東方project】双子の暗殺者がE組に来たようです【◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆＆空石雫月、合作】 (ページ43)

今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:7,510 hit

魅了ページ43

叶視点
「奏、いる？」
そういってドアを開け、部屋を覗き込む。
誰もいないか・・・
そういえば奏がいるかって訊いて、
いなかったこと無かったよなあ・・・
ま、どうでもいいんだけど。
「・・・うーん、大体は精神的に動揺してるとバレなさそう・・・」
動揺。
どうする？
・・・
「魅了？」
あ、魅了・・・
いいかも！
「精神的動揺を誘えるし、いざという時、身代わりが出来るかも！
だって、私と奏が傷付く必要ないもん！
あはは、私って天才かも！」
狂った自分に気付かずに、私はあははと笑った。
その時、ガチャン、ドアが開く音が聞こえた。
「叶姉、帰ってたんだ？」
「ああ、うん。」
「返事なんかそっけなくない？」
「そんな事無いって。」
普通に受け答えしたが、奏の方がそっけない。
大体、奏が、帰ってたんだ？って・・・
なんで帰ってんの？って言われてるのと同じだよ・・・
私がいるのって、普通だよね？
・・・私、普通。
私の存在は、普通・・・？
・・・そうだ。
私は殺し屋・・・傷付いてはならない。
そんなの気にせず、暮らさなきゃ。
ヒトを殺す日々、帰ってくるかもしれないから・・・
「どうしたの？叶姉？」
「いやいや、昔の事考えてただけ！」
にっこり。
嘘の笑みを浮かべた。
この時点で、私は私が狂っていることに、気付き始めていた。
でも、狂っていることに、気付けなかった。
信じたくなかった、だから。

狂った運命の歯車が、私に寄ってきた。
この日、私は少しだけ狂い始めた。

後書き

更新遅くなってごめんなさい！