【暗殺教室×東方project】双子の暗殺者がE組に来たようです【◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆＆空石雫月、合作】 (ページ39)

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無意識の具現化ページ39

叶視点

…ほんっとうに、姉失格だ。
私なんか、私なんかが存在しててもさ、
奏達には利点ってないよね？
…あー、ダメダメ。
前向きに明るく、前向きに明るく。
そうだな、心にロウソクを置くような気分で…
「熱っ！？」
ビックリして思い切りロウソクを落とした。
…ロウソクを、落とした？
あれ、現実じゃないはずなのに。
目を開き、私は明るく光る物がある事に気付いた。
「ロウソクと…火…！？
…って、危な！」
水を掛けて火を消す。
「え？叶姉、何それ？」
「あー、これね？
なんか石を使ったらこうなっちゃってー。」
ちなみに、殺せんせー達にも同じ説明をした。「石って？」
奏が言った。
「えーと、なんか光る石があってね、
それを何故か起きた時私が握ってて、
尖ったとこで怪我して見つけたんだよね。
捨ててって言われてたんだけど、
少しつんつんしたりして弄ってたの。
そしたら光ってこうなっちゃった。
ま、いつ使うか害になるか分からないから、
適当な狭間に投げてあるよ。」
適当な狭間に投げたというのは本当。
奏に見られたら詳しい説明を求められて、
悪魔に手伝ってもらったってバレるからね。
「あ、ロウソクの事忘れてた。」
ロウソクからこの話に発展してたのに、
ロウソクの事を忘れてた。
てへっ、とウィンクを飛ばしながら、
私はロウソクが出て来た理由を考えた。
思ってる事が強いと、無意識に具現化するみたい。
…いや、これかなり困る！！
皆に考えてる事がバレるリスクが高まるー…
「おや、どうしたのですか？」
殺せんせーが声を掛けてきた。
あ、考え込み過ぎた。
こういうのも気を付けようっと。
「いやいや、なんでもないよー。」
ニコニコと笑って誤魔化した。
「無意識に具現化するって超危ないじゃん。
敵とか一瞬で殺しそー。
あ、もしかしたら殺せんせーも殺せるかも。
速いだけでスキだらけだし。」
カルマ君が馬鹿にするような態度で言った。
「にゅやっ！？し、失礼ですね！」
「ホントの事じゃんか。」
奏がナイフを殺せんせーに突き付けて言った。
「い、いつの間に！？」
「話に集中しすぎ。
スキだらけだね。ホントに。
ま、今は殺さないけどさ。
いないと困るしね…だよね？叶姉！」
奏が困る、という単語を強調して言った。
「ま、そうだね。」
軽く笑って言った。
笑顔で。
心配、その気持ちを抑えて…

2018/04/07 後書きを消しました。
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