【暗殺教室×東方project】双子の暗殺者がE組に来たようです【◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆＆空石雫月、合作】 (ページ29)

今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:7,397 hit

豹変した叶ページ29

奏視点

私はあの後、布団に潜り込んだ。
嫌な予感がしたからだ。
それを書き消すように、私は夢へ旅立った。

「私ももう・・・56歳・・・」
そんな声が聞こえてきた。
心の中の声だろうか？ぼやけた様な声が聞こえてきた。
？「大切な弟分を殺したやつに・・・同じだけの、いえ、それ以上の悲しみを与えてやる・・・！」
奏「！？」
弟分？
・・・標的(ターゲット)の内の一人？
ああ、でも、沢山殺しすぎて心当たりも無い・・・
夢はパリン、パリン、と割れて行った。

「・・・叶姉」
嫌な予感がする。
叶姉の部屋へ駆けていった。
バタン！とドアを開ける音が煩すぎると思える程、
そこは静かだった。
他にいつもと違う事。
叶姉の青い瞳が真っ赤に染まっている。
・・・何故？
あれは叶姉が本気でキレた時の姿。
いや、本気でキレたとしてもこの状態になるかは分からないくらいなのに。
有り得ない。
「さあ、殺し合いを始めようか。」
低い声を合図に、ナイフが飛んでくる。
「・・・その気なら、」
私は言い放った。
「ちょっと本気出したって、良いよねッ！」
私は手を上げる。
真っ赤なナイフと鮮やかな水色のナイフを投げ飛ばした。
叶姉は思い切りそれに当たった。
が、傷一つ付いていなかった。
「・・・小さい傷くらい出来たっていいはずなんだけどなぁ。」
私は濃い紫の大きな剣を作り出す。
剣は叶姉の胸に深く突き刺さる。
「皆の為に、やった事なのに。」
そんな声が聞こえた。
「叶姉、ごめんなさい。」
私は剣をそっと引き抜く。
血がほんの少しだけ飛び散った。
「奏、ごめん。私は奏には頼れない。」
次の瞬間、部屋が赤い光で満たされた。
私は「私こそ。」と言い、窓を割って外に飛び出た。