【暗殺教室×東方project】双子の暗殺者がE組に来たようです【◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆＆空石雫月、合作】 (ページ27)

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いい意味、悪い意味ページ27

叶視点
奏が行ってしまってから、しばらく私は夢の目について考えていた。
「・・・運命は変わる、か・・・」
いい意味でも、悪い意味でも変わるのだろう。
悪い意味では変わってほしくない。
いい意味だけで変わる様にしたい。
どうやったら変えられる？
私の少ない能力だけで。
心配なんてさせたくない。
・・・そうだ。
能力を、開花させよう。
まずはそこから。
でも、どうやって？
そういえば、悪魔召喚の方法とかがあったな。
ネットが大好きな標的(偽りの親友)に言われたっけ。
・・・うん、覚えてる。
でも、代償は何を？
・・・誰かの命？
もう、失いたくないって、奏はきっと思ってるのに。
私がそれを奪ったら・・・奏は・・・
・・・いや。
私の命を支払おう。
できるだけ代償は低く。
どうしても無理なら命を。
・・・他の方法が思い付く訳でもない。
リスクはとても高いが、悪魔と交渉するか？
「俺を必要とするか？小娘。」
低い声が響いた。
「・・・召喚する手間が省けた。
ああ、交渉してやろう。」
遠い遠い鏡に、真っ赤に染まった私の瞳が映っていた。
やめて、とでも言うように。
私は鏡に蹴りを入れようとした。
が、悪魔が私の足を止めた。
「交渉したいのなら、それを壊すな。
時空の狭間に落ちて、彷徨う事になるぞ。」
「・・・分かった。」
「用件は？」
「能力が欲しい。
開花する能力さえも、私には残っていない。」
「力を望むのか。
だが、お前は今の自分でも満足しないのか？」
ザシュッ、とナイフの音が聞こえた。
「うるせえ、殺すぞ。」
「・・・そうか。
なら、力を与えよう。
寿命を代わりに１０年程縮める。」
「１０年でなければいけないのか？」
「駄目だ。
これでもいい方だぞ、小娘。」
「・・・チッ。
分かった。代償を支払おう。」
「交渉成立だ。」
悪魔が槍を叶の胸に突き刺した。
叶が光輝くと同時に、悪魔は槍を引き抜く。
「・・・本当に、強くて弱すぎる娘だ。」
悪魔は黒い霧と化し、消えていった。

空ちゃん、石の正体なら決めても良かったよ！