この子を守るためならば 〔中也〕 ページ1
りん様リクエスト
ありがとうございます!
〜〜〜
Aside
「あ…あのね、中也…」
「ん?どうした、A?」
「や、やっぱり何でもない!」
「?」
ど…どうしよう。もう二週間は云えてないよ…!
中也とつき合い始めて三年目。
私のお腹に新たな命が宿ったことが判ったのは二週間前。そのときから云おう云おう、今日こそ今日こそと思いつつ、もう随分経ってしまった。
既に姐さま__紅葉さまには相談済みなのだが、肝心の中也には中々云い出せない。
「姐さまぁ〜」
仕方なく、今日も姐さまに泣きつく。
「何じゃ、A。また云えなかったのか」
もはや疑問詞取られてる…。
「どうしたらいい…?」
「
「当然です!」
浮気なんてありえません!
「彼奴が不甲斐ないのかえ?ならば私が鍛え直して…」
姐さまが夜叉を揺らめかせ始めたので、私は慌てて首を横に振る。
「そんなことないです!でも…中也、私と違って幹部だから」
「迷惑じゃ、と云うのかえ?」
私は弱々しく頷いた。
「Aがこれほどまで莫迦とは思っておらんかったわ」
「え!?私莫迦なんですか!?」
あ、姐さま…。ちょっとショックです…。
「うむ。大莫迦者じゃな」
ガッビーン
「中也がそなたとの子を喜ばぬと思っておるのかえ?」
私はもう一度首を横に振る。
中也なら、きっと手放しで喜んでくれる。でも…
「でも、嬉しくても、喜んでくれても…仕事が山の様に…」
「ふん、そんなもの」
そんなもの!?
驚く私と対称的に、姐さまは澄ました様子で云う。
「私が首領に云ってどうにかしてもらうわ。少しも減らさぬと云うのなら、その首を夜叉で脅すまでよ」
姐さま…。
「頼りにしてます、姐さまぁ!?」
「うむうむ。いつでも頼るが良いぞ、愛しのAや。今度こそ中也に云えそうかえ?」
「はい!」
姐さまの優しい手に背を押され、私は意気揚々と中也のもとへ向かった。
けれど、その途中…
私が中也に伝える言葉を取捨選択ながら歩いていると、突然ハンカチのようなもので鼻と口を塞がれ、抵抗も虚しく、私は意識を手放した…。
ーーー
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嘘吐き姫(プロフ) - 大丈夫ですよ。了解致しました、謹んで書かせていただきます。レスありがとうございます! (2020年2月4日 16時) (レス) id: 346988f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - あっ!すみません・・・コメントできなくて・・・!えっと夢主ちゃんは二人の想いに気づいてないほうがいいです! (2020年2月4日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» どちらでも大丈夫でしたら、私が勝手に書いちゃいます…。 (2020年2月3日 23時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» 最後は夢主ちゃんは二人の想いに気づいた方がいいですか?それとも、気づかないまま…ですか? (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» リクエストありがとうございます、承りました! (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嘘吐き姫 | 作成日時:2019年10月14日 15時