詩花side ページ8
キツイ香水の香り
腕に食い込む前園さんの指が痛くて
顔を歪めた時
両手をポケットの中に入れたまま
真っ直ぐにこっちに向かってくる彼が目に入った
少しだけ眉間にシワを寄せている彼
私の様子に気づいた前園さんが振り返ると
彼はさっきまで寄せていた眉間のシワを消し
薄くきれいな唇の口角をキュッと上げて微笑んだ
「 お久しぶりです 」
少し高くて
響く声
普段 収録や楽屋にいる時に見せるようなリラックスした彼の目じゃなくて
何か強い意思のような物が感じられるその目に
こんな状況なのに自分の胸が熱くなってくるのを感じた
その後に
続けてやってきたメンバー
昔からよく知ってる人達なのに
目の前に5人が揃うと
その場の空気が変わるっていうか
それは前園さん自身も感じたのか
掴んでいた私の腕をスッと解いた
誰一人
私を見ず
前園さんの目を見て会話する5人
失礼がないように言葉を選び賢く振る舞う人
片方だけ口角を上げて面白い物を見ているように笑う人
いつもふざけてるあの人の目も真剣で
優しく声をかけてくれるあの人も
真っ直ぐに前園さんだけを見ていた
「 詩花 ちょっとい？ 」
前園さんの後ろにいる私に
首でこっちに来いと指示した彼に
また胸がキュンと音をたてる
スタジオを出て
彼等のあとをついて楽屋に入った
心配してくれる声
優しくタオルを差し出してくれる人
みんなの優しさが
嬉しかったしホッとした
とはいっても
まだ収録途中
長い間
あの場を離れる事は無責任で
私はみんなにお礼を言い
楽屋を出ようと扉に手をかけた
「 詩花
お前はお前の仕事をちゃんと認めてくれてる人とだけ働らいてりゃいいんだよ 」
ぶっきらぼうな言い方
きっと
今も私の方を見て話してるわけじゃないって
見なくても分かる
でも
私を元気に
前向きにさせてくれるのは
やっぱり彼の言葉で
どうしようも
溢れてきてしまった想いが 涙に変わり
視界がボヤけてくる
「 じゃー 明後日な？ 」
ソファーに座って私を見てる彼に
『 はい 』
と 返事をすると
彼は片方だけ口角を上げ緩く笑った
ねぇ
和くん
やっぱり私は
あなたが好き
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み(プロフ) - もう更新されないのですか？(T_T) (2021年3月1日 4時) (
レス) id: 196a18a04c (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - こんばんは。ん〜…届くかは分かりませんが、続きが読めたら嬉しいです (2019年11月2日 3時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
みま(プロフ) - ミツさん» みっちゃんの経験したものに感謝しかないわぃww頭の中では和に変態プレイしたいんだが流石に和が悶てる所はかけんわなぁwwみんなが欲しいんは優しくせめてくる和やもんね☆ 追伸 美味しいパン屋ができました。 (2019年7月10日 15時) (レス) id: 92dea347b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - お腹の辺りモゾモゾしたね（笑）ツクの中で和くんにいっぱい愛されるからだいじょうぶ(´∀｀* ) 和くんの指大好物だぞ！今回も脳内再生を駆使していい感じに再生したわ（笑）最近パン食べてないわー。はよ一緒に食べたいわ。 (2019年7月10日 15時) (レス) id: af7fc0ae79 (このIDを非表示/違反報告)
みま(プロフ) - ミツさん» みっちゃん 遅くなってゴメンだよ涙 パン食べてるか？！わぃも食べて進化しておるぞ！ww最近 キンプリの平野くんと岸くんが気になってたまんない私。。。 (2019年7月10日 14時) (レス) id: 92dea347b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みま
| 作成日時：2018年6月14日 16時
