胸の痛み ページ43
まっすぐに俺の目を見ていた詩花の瞳が
ユラユラと動き出す
詩花 「 ハハッ ヤダな⋅⋅⋅ 」
作り笑いをし視線を反らした後
詩花はまた俺の前から姿を消した
ちょっと言い過ぎたかなって⋅⋅⋅
少し後悔した
「 あのさ 詩花⋅⋅⋅ 」
詩花 「 分かってるよ
もう私達が終わってるって事は⋅⋅⋅ 」
俺が言いかけてた言葉を遮るように
しっかりとした口調で話す詩花に
俺は後ろを振り返る
メイク道具を入れてる鞄を勢いよく閉めた後
俯いたまま動かない詩花
思いたったかのように鞄のひもを自分の肩にかけると
詩花はまた俺の方に向かって歩いてきた
一歩
また一歩
近づいてくる度に
どんどん近くなる香り
コツッ
俺の前で足を止めた詩花が
椅子に座っている俺を見下ろした
詩花 「 でもね⋅⋅⋅
頭では分かっててもどうしようもないの⋅⋅⋅ 」
詩歌の右手がゆっくりと上がり
俺の髪に優しく触れる
詩花 「 近くにいると
もっと触れたいって 思っちゃう⋅⋅⋅ 」
「 やめよ そういう事すんの 」
詩花の手を掴み 俺の髪からその手を遠ざけた
詩花 「 ねぇ 和くん
好きでいるのもダメなんて 言わないよね？ 」
震えるその声に
俺の胸がまたチクっと痛くなった
「 好きにすれば
でも 無駄な事はしないほうがいいと思うよ？ 」
大きな目から
また1つ涙がこぼれる
女の人の涙を見て
何も思わない男なんているのかな
まして
全部 俺が悪いのに
どうして詩花を傷つける事ばっかりさっきから俺は言ってんだろうって
今度は 胸をえぐられるような痛みが続いた
詩花 「 今日は⋅⋅⋅ 帰ります
お先に失礼します 」
「 あぁ⋅⋅⋅ お疲れ 」
涙の跡を手で拭き
肩にかけている大きな鞄を持ち直すと
詩花は真っ直ぐ楽屋の入り口まで歩いて行った
扉が閉まり姿が見えなくなると
一気に疲労感に襲われる
一人の楽屋
まだ詩花の香りが楽屋に残る
ごめんな
詩花に届かない言葉を
何度も何度も
俺は心の中で繰り返した
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みま(プロフ) - 瑞希さん» 熟読！ ありがとうごさいます♪ 基本 彼女ちゃんには甘めな彼 でも今カノと元カノは雰囲気がすごく似てるタイプなので揺れ動いちゃうのかな〜 ww 今日 続編を立ち上げました！また良かったら遊びにいらしてくださいませ♪ (2018年6月14日 17時) (
レス) id: 92dea347b5 (このIDを非表示/違反報告)
みま(プロフ) - ミツさん» みっちゃーん♪ 波乱 書ける？ホントにww さぁ今日からまたLet's妄想しなくちゃw 息抜きにわちゃわちゃも書きたひ。。。（笑） (2018年6月14日 17時) (レス) id: 92dea347b5 (このIDを非表示/違反報告)
みま(プロフ) - ちーさん» 甘いチョコレートを食べるとポテチを食べたくなりますよね？w 彼女ちゃんとの甘々な生活もまたいいですが主婦が書くお話。。少し刺激もスパイスしちゃいますw また続編にぜひ遊びにいらしてください♪ 嬉しいコメントありがとうございました！ (2018年6月14日 16時) (レス) id: 92dea347b5 (このIDを非表示/違反報告)
みま(プロフ) - kanaさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪ 甘くて耐えられませんか？w 基本私の妄想する彼は彼女ちゃんに甘く少し意地悪な言い方をする彼です そんな彼に書いてる私が1番萌えてるイタイ子ですがこれから仲良くして頂けると有り難いです☆ (2018年6月14日 16時) (レス) id: 92dea347b5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞希(プロフ) - こんにちは！一から熟読しました(笑)甘いと思いきや和くんの葛藤...続きが楽しみです！ (2018年6月13日 10時) (レス) id: 5a3ef4abb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みま
| 作成日時：2018年3月21日 21時
