【鬼滅の刃】風柱は鬼を救いたい

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その直後。





「ｯた･･･」






首元に鋭い痛み。
Aは俺の首元に歯を刺し溢れ出る血を舐め始めた





「てめぇはなしやがれ！」






そう言って抵抗しようにも力が強すぎて動かない






「ん･･･」






女の声が耳元で鳴る。
不思議な感覚がして一気に体温があがった






「･･･ご馳走様」





最後にひとつ舐めて、Aは満足そうに笑う。が、それと対照的に俺はにらみかえした





「どういうつもりだてめぇ」



「だって、殺してないじゃない

喉が渇いたから喉を湿す。普通のことでしょ？」






ふぅ、と一息着けばまた元の俺の正面に座った。






「きっと御館様とやらは、噂の子みたいに人を食わなくても他の手段で力を賄えば大丈夫だと思ってるのかもしれないけど、

それは無理ね。だって、そんな身体になるには遅すぎるもの」





噂の子、と言うのは、おそらくあのでこっぱちが連れ回している鬼の事。
鬼の世で既に噂は広まっているらしいが、あいつは人を食わずに睡眠によって力を回復させるらしい。






「食べるのは我慢するわ、だから、許してくれない？」



「･･･断ると言ったらどうする気だ」



「他の人間を狙うわね」






こいつは一応俺の管理下だ。
他の人間を狙う、にしても、俺の稀血を味わってることを考えれば、人ひとりの血を全部吸ってもきっと満足しない。

それなら、





「･･･そんな頻繁にはやらねぇぞ」




「やっぱり優しいのね」





俺一人で何とかする方がいい。

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