【鬼滅の刃】風柱は鬼を救いたい

#_66 ページ23

胡蝶しのぶsaid




夜明け数分前。
アオイが部屋にいた私を呼びに来たと思えば、門の前には不死川さんを背負ったAさんが居た。






「約束を破った、訳では無いですよね」





背負われている不死川さんは意識もなく怪我も多く見受けられる。比べてAさんは傷一つなくて、まさか襲ったのか、と思うが、彼女の必死な様子から見ればどうやら違うような気がする






「鬼を2匹殺した後、私が実弥を怒らせて、それで、勝負して、実弥は後頭部を打って、それで、」






先日の落ち着いた彼女とは全く違って文脈もおかしいし慌てているのがわかる。





「わかりました、とりあえず不死川さんはこちらで見ますから、あなたも早く中に入ってください。もうすぐ夜が明けます」




「･･････疑わないの、」




「ええ、慌てているあなたは珍しいですから

ただ、夜に訪れるなんて、高くつきますからね？」



「･･･悪い女ね、」






Aさんは安心したようにひとつため息をついた。ああ、この人は、本当に不死川さんが大切なのだろう

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