【鬼滅の刃】風柱は鬼を救いたい

#_47 ページ3

しばらく俺に抱きついていた女を引き剥がし、俺は御館様の所に報告に。


鬼殺隊に憧れていた、と伝えた時、御館様はとても、とても悲しそうな顔をされた





「･･･報告は以上です」



「報告感謝するよ。

Aも辛かっただろうね。」






A、と。
御館様は自分の子たち、つまり鬼殺隊の隊士たちのことを下の名前で呼ばれる。




「御館様、」



「君の言おうとしていることはわかるよ、実弥。

それを見越した上で、ひとつ頼まれてくれるかい」



「･･･はい」




「Aを、君のところで保護してあげてくれないかい」




「保護、ですか」




「禰豆子と同じように、人を食べさせずに、君が人の温かさを教えてあげておくれ。

･･･きっと、あの子は更生出来る優しい子だよ」







俺が鬼に人の温かみを教える、か。
そんなこと可能なのか。
そもそもあいつが人を食わないようになることは可能なのか


ただ、あいつが更生出来きるかもしれない、というのは俺も同感である。

少なからず俺は、あいつに人として生きて欲しいと思ってしまうほどに、



きっと、あいつは、Aは



優しいやつだ。





「･･･わかりました」





あいつと触れることで、俺もなにか変われそうな気がする。

#_48→←#_46

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す