【鬼滅の刃】風柱は鬼を救いたい

#_62 ページ19

鎹鴉に導かれ、やってきたのはAと初めてであった場所を連想させるような山だった。






「･･･1匹じゃないわね、これ」







Aが顔を歪ませ、匂いを一つ一つ辿っていく。数は、と聞けば、2、と。







「どこにいるかわかるか」




「ここ、まっすぐ上がったところよ。」






指さしたのは、細い獣道。
Aに言われるまま、二人で真っ直ぐ登っていけば、道中に切り裂かれた隊服が沢山落ちていた。


胸糞悪ぃ。


目を伏せて昇って行けば、鬼の匂いが強くなる。気がつけばAは気配を消し、どこかに行っていた







「あれ、また鬼狩りがやってきたよ」


「大変、食べちゃわなきゃ」







よく似た容姿の女の鬼が2人。
俺は刀を抜いて息を吐いた






「随分と食ってくれたらしいなｧ

･･･ぜってぇ殺す」







地面を蹴って切りかかる。
俺の刀をとめたのは、






「は、人形？」






女の持っていた人形。






「血鬼術 傀儡乱舞」






俺の背後にいたもう一人の女が血鬼術を発動する。目の前の女の人形が大量に現れ俺の周りをぐるぐると囲む。





「クソが！！」






風で吹き飛ばそうにも何故か吹き飛ばねぇ。
厄介そうな敵だ

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