私たちは、咲く。第1章 (ページ16)

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side.YURIM

アンナちゃんが歌のテストに行ったあと、私たちは、複雑な気持ちでいた。

1番最初に口を開いたのは、意外にも、ジンソプオッパだった。

JS｢…俺は、この4人でデビューすると思ってた。というか、そのつもりだった。今日、急に新メンバーとか言われたって…｣

よろしく、とは言ったものの、私も戸惑っていた。
ジンソプオッパと一緒で、この4人でデビューすると思っていたから。

LE｢…でも、うちの社長は、本当に認めた人しか事務所に入れないでしょ??
彼女も何かしらの才能があるかもしれないですよ!!｣

そう。アヨン社長は、自分が才能を認めた人しか事務所には入れない。

ジンソプオッパはダンス、レオオッパはラップ、ジュリオンニと私はボーカル。それぞれ、社長に才能を見出され、ここに来た。

今までこの4人で支えあってここまでやって来た。だからこそ、新しい練習生が来ると複雑な気持ちになる。

ｼﾞｭﾘ｢しかも、男が苦手って言ってた。そんなんで、男の人との交流も少なくないアイドルなんてやっていけるはずないわ。｣

ジュリオンニがそういうのも無理はない。

でも、私は純粋に、彼女の才能を見たいと思った。彼女がどんな素晴らしいものを持って、ここに来たのか、すごく

知りたい。