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side.ANNA
ｱﾖﾝ｢歌、すごく上手ね！これで練習を重ねれば、もっと素敵な歌声になると思うわ。｣
AN｢ありがとうございます…!!｣
すごく嬉しかった。前から歌うことは嫌いじゃなかったし、むしろ好きだった。自分の好きなことを褒められるのはこんなにも嬉しいのか、そう感じた。
ｱﾖﾝ｢そうね…あとは…そうそう。アンナちゃんは、楽器とか弾ける？｣
AN｢えっと…前の家に、ピアノが置いてあって…
楽譜はなかったので、自分で曲を作って弾いたりしていました。｣
歌うこと、そして、自分でメロディを作って弾くこと、これだけが今までの唯一の楽しみだった。時間を忘れ、没頭することが出来た。
ｱﾖﾝ｢自分で曲をつくる…か…
ちょっと、向こうの部屋にあるピアノで、あなたのメロディを聞かせてくれる？｣
ピアノの部屋に入ると、中にはとても大きい、グランドピアノ。
ｱﾖﾝ｢じゃあ、そこに座って弾いてみて。｣
〜♪
そう言われて弾いたのは、何年も前に作って、何回も弾いた、私が1番気に入っている曲。周りを忘れ、ピアノの世界に浸った。
＿
ｱﾖﾝ｢あなた…作曲してみない？｣
AN｢…え？｣
ｱﾖﾝ｢今の曲、本当に良かった！まだ少し荒削りだけど、とっても素敵な歌になるわ！｣
ｱﾖﾝ｢今、この事務所には、作曲できる人がいないの。だから、あなたにしてもらいたいの！｣
AN｢分かりました。作曲…してみます。｣
今まで、自分がしていることが作曲だなんて思いもしなかったけど、私が今まで作った曲に、歌が加わることを考えるととてもわくわくした。
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作者名：Lily | 作成日時：2018年3月18日 19時
