大きな木 ページ9
急に体重を預けられた私は支えきれず後ろに倒れてしまった。 ぐったりと動かない彼
貴方) え? ねぇ冗談? 何?
紫耀) …
熱?凄い熱
どうしよう 救急車? やダメだ、でもうちには
何もないし 彼の部屋…
ごめん 入ります。
カレのポケットからキーを出し恐る恐る扉を開けた
必死て彼を運び高そうなダブルベッドに寝かせる
氷水でタオルを濡らしおデコに充てるとふーと深いため息をついた。
紫耀) ごめん
貴方) 凄い熱だよ 病院行った方が
マネージャーさんに連絡した方が良いよね
紫耀) このままでいい。
映画の仕事でずっと会えなかった
昨日マネージャーから英会話辞める話し聞いてショックだった、体調も壊して大変だったけどとにかく早く終わらせて会って話したかったんだ
僕、〇〇さんの事 何も知らない
知りたいんだ! もっともっと色んな事話したいんだ! さっきも悲しそうに見上げてたよね
守りたいって思ったんだ
だからさ やめないで!
貴方) … ダメなの
約束…したの 最初に
私は貴方の英会話の先生の何物でもないって
ライクとラブの違い…
私と、貴方の間はライク
ラブじゃないって事
解る?
紫耀) それ 間違えてる
僕と〇〇さんの間はライクじゃない
そう言うといきなり私を引き寄せ彼の熱い唇が重なった。熱のせいでファーと熱い吐息と一緒に
彼の口から出た言葉に私は、涙した。
好きなんだ 僕が大きな木になるよ
ライクじゃない
ラブ
私も…好きだ あなたが
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作者名:Korokoro.s | 作成日時:2019年11月2日 17時