変な奴? ページ3
強い日差しで目が覚めた。
貴方) 朝…寝ちゃたんだ…
私の父は海外の離島で医師をしていた。
私は一人っ子で10歳の時に優しい母と志しの高い父と三人で無医村の離島に渡った。
自然豊かで 心が穏やかな日々を過ごしていた。
悲劇は突然訪れた。
島にハリケーンが…沢山の人が亡くなった。
父も母も…。全てが変わってしまったのだ。
生前両親がいずれ日本に帰る為にマンションを買ってあると話していた。三人で…
あの日から 朝目覚めると私は泣いていた。
貴方) 何か食べる物買いに行かなきゃ
エレベーター…やだな…
どうか 変なお向かいさんに会いませんように
そっとドアをしめエレベーターのボタンを押す
本当にここのエレベーターは遅い
ハラハラしながら14階まで上がって来るライトを見つめていると 奴が出てきた。
紫耀) うん、了解
今むかうから あー30分はかかると思う。
あれ? おはようございます!
貴方) え? あ、おはようございます
彼は携帯で誰かと話しながら私をチラッと見て話しの途中らしいのに挨拶をしてきた。
紫耀) 違うよ〜お向かいさん
そ、今のおはようはお向かいにだよ
エレベーターきたからさ
切るね はーい 後で
あってしまった
奴は地下駐車場
はー良かった
紫耀) 昨日はごめんね
大丈夫だった?
本当に急いでて 腫れたりしてない?
貴方) 本当に大丈夫です
もう忘れて下さい。
紫耀) 忘れて下さいって 笑
ドラマのセリフみたいだね
奴はそう言うと少し掠れた声でケタケタと笑った
は? 失礼な奴
朝っぱらからサングラス
学生? 社会人では無さそうだし
とにかく 関わらない様にしなくちゃ
1階のエントランスに着くと出ようとする私に
紫耀) いってらっしゃーい
貴方) は? あ、どうも
全く調子が狂っちゃう
私はこれからの自分の生きる道 探さなくちゃ!
まずは 朝食!
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作者名:Korokoro.s | 作成日時:2019年11月2日 17時