うそ ページ17
あれから毎日のように紫耀と女優の熱愛が報道されている。同僚もあの女優なら認める 前に噂になっていたらしい。
紫耀からは連絡が無い。
あの日 紫耀に送ってもらった日
私は自分が紫耀の恋人として週刊誌に載ってしまうのかと 勝手に恐れていた。
解らない事だらけで不安に押し潰されそうになって気が付くとマンションに来ていた。
地下駐車場へ行ってみる
高鳴る胸を抑えてエレベーターの前まで行こうとした時 雑誌から出て来た様なカップルがこっちに向かって来る
紫耀?
女優) あれ?ファンの子?
紫耀) ごめんね プライベートだから
貴方) …
気づいた時には走っていた。
心臓が破裂するくらいドキドキしていて苦しくて
あれは紫耀だったの? 紫耀だよね?
どう言う事なの?
行かなければ良かった
なんでマンションに行ってしまったんだろう
後悔と寂しさで心が潰れそうだった
相変わらず 紫耀からの連絡はない
テレビでは紫耀の舞台は大盛況に終わっらしい
そして あの、女優との噂もネットニュースにもなっている。
台風が近いのかもの凄い雨
傘をさしても意味がなさそうだ
覚悟を決めて大雨の中に飛びだすと不意に腕を掴まれた
貴方) キャー!
紫耀) ○○
貴方) 紫耀?
紫耀) 急いで!車まで走って!
私は転びそうになりながら必死で走った
目立たない 入り組んだ道に紫耀の車はあった
私を載せると勢い良く車を走らせた。
紫耀) 大丈夫? かなり濡れちゃったね
貴方) 紫耀こそ …
紫耀) ごめん あまり時間が無いんだ
このまま○○の家行っていいかな
貴方) え? だって…
紫耀は、まだ家に来たことがなかった。
もし 誰かに見られたら私に迷惑がかかるからって
今夜みたいな嵐の夜なら誰も外には出ようとはおもわないだろう
それでも念の為時間差で部屋に行く事にした
紫耀の為にバスタオルを持って玄関で待っいるとインターホンが鳴る
見るとびしょ濡れの紫耀がサングラスをかけて
すいませーん ごめんくださーいとふざけている
貴方) やだ! バレたらどーすんの!
早く 早く入って!
紫耀はゆっくりサングラスを外すと 悲しい目をして
私に言った
紫耀) ハハッ あの頃と一緒だよ
俺はずっとずっと○○だけ見てる 愛してる…
でも 俺は 嘘つきだ ごめん 全然守ってあげられない 悔しいんだ…○○を傷つけた
涙ぐむ紫耀に私はキスをした。
長い長いキスをした。
紫耀の髪から落ちる雨水が私の頬に落ちた。
愛してる
私こそ ごめんなさい。
貴方を こんなにも 苦しめているなんて
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作者名:Korokoro.s | 作成日時:2019年11月2日 17時