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「小山慶一郎と言います」
「大阪には何をしに？」
「ぇ...」
まさか、貴方に一目惚れをしてこのバスに乗ってしまっただなんて...言える？
「あ...仕事が休みなので気晴らしに」
「そうなんですか」
信じたようにまた窓に視線を向ける彼女
少しでもオレの方を向いて欲しくて
「1人じゃ悲しすぎる夜なので...誰かと話したかったんです。もし良かったらこの後一緒に...」
我ながらキザすぎる台詞
よくこんな台詞思いついたよ
少し自分でもどうかしてると思う
でも、オレをおかしくしてるのは君なんだから
しょうがないよね？
「それは...
ナンパ、ですか？」
じっとオレを見つめた彼女がハッキリとそう聞いてきた
「え゛」
図星をつかれ、変な声が出る
「いや、あの、えっと...」
「...」
オレがどもっていると、少しニヤッとした彼女が口を開いた
「違うんですか？何だ...残念」
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作者名：まーこ | 作成日時：2016年3月31日 14時
