輝きをこの手に(JW 青×赤)

5 ページ5

Daiki.






「大毅くんは今、帰る家あるん？」


『…あ、えっと……………今はない、です』


「そっか。んならここで一緒に暮らす？」


『へ…？』


「帰る家ないんやろ？俺、大毅くんのこともっと知りたいし…あかん？」


『いやいや、あかん、というか……そんな迷惑かけてばっかりで…申し訳ないから……』


「あ、大毅くんはさ、ある程度家事はできる？」


『一人暮らししてたのが長かったのでそれなりには…』


「そっか。じゃあ俺が大毅くんのご主人様になるならいい？」


『ご主人様…？』


「大毅くんにはご飯作ってもらったりお掃除してもらったりちょっとだけ身の回りの事をしてほしいねん。その代わりに大毅くんはここを家にしてくれてええし、大毅くんのことを大切にしてめいいっぱい可愛がります」


なんか不思議な感じやけど、優しい笑顔で俺を見る流星さんを見たら、行く宛もないし流星さんに可愛がられるならいいかな、なんて思った。


『……お願い、します』


「ふふ、よろしく。大毅…おいで」


いきなりの呼び捨てに思わずキュンとした。


そして手招きをされて、抱きしめられる。


「…今までよう頑張ったなぁ」


こんなに優しい言葉と温もりは久しぶりで思わず涙が溢れてきた。









.

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す