輝きをこの手に(JW 青×赤)

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Daiki.









あれからしばらく淳太さんはずっと隣にいてくれて、何も言わずただただ抱きしめてくれていた。


『……っ、淳太さんは何も悪ないねん…………。俺がっ、…心配させて、ごめんなさい』


そう、淳太さんは何も悪くなんてなかった。


どん底やった時に助けて貰って優しくしてもらって、それで本気でハマりそうになって…、辛くなったら勝手に逃げて。


淳太さんには愛する人が他にいるってわかってたくせに。


どこか、期待しててん。


ほんまに俺だけを好きになってくれるんちゃうかなって。


でも、勝手に落ちて行ったのは俺だけやってん。


やっと少しずつ消えてた淳太さんとの色んなことが、また会ってしまったことで鮮明に思い出される。


それからまたぽたぽたと涙が零れ落ちると淳太さんは今まで見たことないくらいに悲しい顔をして、顔を歪めた。


淳太さんを見て、胸が締め付けられる。


そんな顔、させたくなかった。


『淳太さん、…そんな悲しい顔せんといて………』


そう言うと無理矢理微笑んで、ごめん、と言ってより強く抱きしめられた。


しばらくして落ち着いてきたとき、淳太さんは俺の顔を覗き込んで少し困った顔をしながら優しく微笑んだ。


黄「…また、会ってくれる？」


『………………』


もう会いたくない、と言ったら嘘になる。


やけどまた会ったら、次こそもっと深く甘く昔みたいに愛されたくて淳太さんを求めてしまうじゃないかって怖い。


返答出来ず困ってると、


黄「…とりあえず、今日は帰ろうか。今度また、ゆっくり話そう？」


とりあえず小さく頷いて、家の近所まで送って貰い、淳太さんと別れた。









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