輝きをこの手に(JW 青×赤)

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Daiki.








淳太さんに出会って1年くらい経ったある日、夜19時頃に街中を歩いていると、目の前から見覚えのある姿が。


それは間違いなく、淳太さんやった。


その隣には小柄で髪の長い綺麗な女性、おそらく奥さん。


淳太さんと奥さんの間には可愛らしい小さな女の子……


その3人の姿は間違いなく仲のいい幸せそうな家庭で、羨ましくなった。


同時に悲しさと虚しさが込み上げてくる。


分かっていたはずやのに、何故か無性に悲しくて仕方なくて視界がぼやけた。







わかってた、わかってた。


淳太さんに奥さんがいることなんてわかってたやんか。


でも、一方的に好き、に近い感情を持ってしまっていたから………


初めて優しさや愛を教えてくれたから。


…………だからこそ、淳太さんの幸せを邪魔するような事はできひんかった。


俺とのことが万が一バレてしまったら……？


奥さんや娘さん、そして何より淳太さんに悲しい思いをして欲しくなかった。


そう思って、それから淳太さんの連絡は全て無視した。


何度も電話に出たくなって、会いたくなったけど、また会ってしまったら絶対にもう抜け出せなくなるのはわかってたから。


それから淳太さんのことを忘れたくて、のめり込むように必要以上に抱かれるようになった。


暇な時間、考える時間なんていらんかった。


そして淳太さんのことをそれほど思い出さなくなってきた頃、流星さんに出会った。


流星さんの安心出来る優しさのおかげで穏やかな日々を過ごしていたのに………









やのに、神様は意地悪やった。


久しぶりに会った淳太さんは相変わらず優しくて。


そして相変わらず、左手には綺麗なリングが輝いていた。









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