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Daiki.
そんな時、3人組の男に急に腕を掴まれて、思わず「…んっ」と少しいやらしい声が出てしまった。
くそ、媚 薬め。
「お兄ちゃんえらい可愛らしい顔しとるやん…?」
「まだ薬抜けてないんちゃう?」
「俺らと遊ぼうや」
無理やり抱き締められて、全身を手で撫でられて、反応したくなくても今の身体では到底抵抗はできなくて…
あーあかん。久しぶりにやばい。
なんて頭の中で冷静に考える。
そんな時明らかにオーラが違う背の高い人が近づいてきた。
〈お前誰やねん〉
「俺はこいつの知り合いです。もう連れて帰るからどいてもらえます?」
〈…は?そんなん関係あらへん。今から遊びに行く約束してんねん。な、兄ちゃん?〉
さすがに怖くなって、全然知りもしない背の高い人の服をキュッとつまんで顔を横に振る。
色々なことが重なって、頭が真っ白でフラフラで話せる余裕はなかった。
〈ちょっと待って、こいつ藤井……藤井流星や………〉
「やったら、なに…?」
〈おい、今日は引き上げるぞ。厄介なことになる。〉
〈そ、そうやな…〉
なぜか彼の存在を知っていて、それに気づいた途端にそそくさと帰って行った。
「…大丈夫?」
抱き締めるようにして、優しい声で聞いてくれる。
さっきまで触れられたら怖かったのに、この人は大丈夫だと本能的にわかるくらい。
身体のだるさと、安心感とでもう意識がぼんやりとしていたけど、大丈夫?という問いかけに頷いて答えた。
「大丈夫やないやろ…?」
そう心配そうに聞く彼の腕の中で俺の意識は途絶えた。
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流優(プロフ) - かみしげさん» ありがとうございます!更新頑張りますね(;_;) (2019年3月11日 21時) (レス) id: bc055c5293 (このIDを非表示/違反報告)
かみしげ - 更新楽しみに待ってます! (2019年3月9日 23時) (レス) id: 487fdfa1d5 (このIDを非表示/違反報告)
流優(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます(;_;)更新頑張りますね!! (2019年3月1日 23時) (レス) id: bc055c5293 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - このストーリーめっちゃ好きです!更新頑張って下さい応援してます!! (2019年2月27日 23時) (レス) id: 89bca0d3a0 (このIDを非表示/違反報告)
流優(プロフ) - らいらいずさん» 嬉しいコメントありがとうございます(;_;)らいらいず様の作品も読ませていただいてます!更新頑張りますね(*´˘`*) (2019年1月19日 21時) (レス) id: bc055c5293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流優 | 作成日時:2018年11月4日 3時