こんなやつ ページ30
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広臣side
翔吾と別れてから廊下を歩き進めた
ゆっくり、ゆっくり歩いてた
まさかここで翔吾と会うなんて思ってなかったから
Aの事は思い出さないでいいと思ってたのに
ああやって真っ直ぐな目で見られたら
少しだけAの事を思い出してしまった
…Aに会いたい、
なんて、叶わない事を思っていたら
前から受付の人が歩いてきた
「臣さぁん♡ お疲れ様でぇす♡」
そう言いながらさりげなく俺の腕に
自分の腕を巻き付けてきた
…気持ち悪っ、
でも立場上振り払うことなんてできねぇから
仕方なくそのまま話を続けた
臣「…お疲れ様です」
「あのぉー、少しだけお話したいんですけどぉー」
臣「…すいません、忙しいのでまた今度でもいいですか？」
こう言えば離れてくれるかな、なんて思ってたけど
全然離してくれなくて、むしろもっと強く腕を握られた
んだよ、って心の中で悪態ついて
ニコッと微笑んだら
さっきのウザい喋り方とは全然違う声でこう言った
「…貴方の大事なAちゃんの事なんですけど、それでも行かれますか？」
臣「……あんたにAの何がわかんの？」
「とりあえず向こう行きましょ？」
…Aの何を知ってんだよ
あんたに何がわかんだよ
受付の人に連れられて空き部屋に来た
俺は耐えられなくてすぐに女に聞いた
臣「で？何を知ってんの？」
「そんな焦らないでくださいよ笑」
臣「いいからさっさと答えろよ」
「はーい笑
…Aちゃんが怪我したあの日の事、覚えてます？」
臣「…覚えてるに決まってんだろ」
「上から照明が落ちてきましたよね？
あれ、私が落ちるようにある人に指示したんです笑」
臣「……は？」
「あははっ！その顔、あなたのその顔が見たかった！」
あまりの衝撃で声が出ない
どういうこと？Aが記憶を無くしたのはこいつのせい？
こいつが、わざと照明が落ちるようにした？
臣「…んな、ふざけんな！！何笑ってんだよ！」
「あれ、いいんですか？社員に、しかも女に手出して。
私は別に殴られてもいいけど、臣さんはどうなるかなあ？
解約？そうなってもいいんですか？笑」
俺は悔しくて、やり場のない拳は空を切った
なんでこんなやつのせいで、Aは…っ
早く知らせないと、亜嵐？翔吾？
もうどっちでもいいから、はやく…
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さくらんぼ(プロフ) - coffeepigさん» 温かいお言葉ありがとうございます(＞＜)なかなか更新できてなくてほんとすいません。。頑張ります！ (2018年9月15日 6時) (
レス) id: 0cb596753f (このIDを非表示/違反報告)
coffeepig(プロフ) - このお話最近読み始めたんですけどほんと好きです...！これからも更新頑張ってください！！ (2018年8月31日 20時) (レス) id: f378dd4fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ | 作成日時：2018年8月2日 0時
