おあずけ ページ20
.
広臣side
臣「お先に失礼します」
人「あれ？臣どこ行くの？」
臣「…Aの所です、」
人「そっか、行ってらっしゃい」
臣「はい、行ってきます」
リハが終わってすぐにAの元へ向かった
昨日行く約束したし、はやく行かないと
臣「A〜、って亜嵐と隼じゃん」
『臣！』
臣「ちょっと遅くなった。ごめんな。」
『ううん、来てくれてありがとう』
近くまで寄ってAの頭を撫でてやったら
すげぇ嬉しそうな顔してくれた
亜「じゃあA、そろそろ帰るな。次いつ来れるかわかんないけど、またすぐ来るから」
隼「またねA！」
『お兄ちゃん、はーくんばいばい！』
二人が病室から出る前に
俺の顔を見てペコッとお辞儀してから帰っていった
二人になったら、急に静かになったA
俺の顔を見たと思ったら
すぐに逸らして下向いたり、、笑
臣「なに緊張してんの、笑」
『だ、だって、、』
臣「なに？笑」
かっこいいんだもん、
なんて下を向きながら小さくそう言った
それは反則だろ、、
可愛すぎんじゃん
臣「俺ら付き合ってんだよ？笑」
『わ、わかってるもん！
でも、今の私は前とは違うんだよ？
…好きじゃ、ないんだよ？』
臣「うん、知ってる。…でも、離したくない」
俺がそう言ったら、また俯いたA
そんなAに近付いて
前髪を横に避けて見えたおでこに
そっとキスをした
ポカン、と開いてる可愛い唇に
人差し指を置いて
臣「…まだここはおあずけ、」
そう言ったら頬が赤くなって
また下を向いた
そんなAの頭を撫でた
臣「もう帰るな、またなA」
席を立とうとしたら
Aが遠慮がちに俺の服の袖を握った
どした？って聞いたら
小さな声でこう言った
『…帰らないで、って言ったら怒る？』
臣「…好きじゃない男にそれ言ったらダメ。
…また明日来るよ、おやすみA」
『…おやすみ、臣』
少し拗ねたAの頭をもう一度撫でて
そのまま病室を出た
今日はあんまり喋れなかったな、、
でもまあ、可愛かったしいっか
そういえばAはいつ退院できるんだろ
もし退院できたら、また一緒に住みたいな
…たぶん許されないだろうけど、笑
臣「…ただいま」
この間まではこの声に反応してくれてたけど
あの声はまだ、帰ってこないまま
今日もまた、Aの事を考えながら眠りについた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらんぼ(プロフ) - coffeepigさん» 温かいお言葉ありがとうございます(＞＜)なかなか更新できてなくてほんとすいません。。頑張ります！ (2018年9月15日 6時) (
レス) id: 0cb596753f (このIDを非表示/違反報告)
coffeepig(プロフ) - このお話最近読み始めたんですけどほんと好きです...！これからも更新頑張ってください！！ (2018年8月31日 20時) (レス) id: f378dd4fbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらんぼ | 作成日時：2018年8月2日 0時
