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意地悪 ページ41

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Aside




はーくんの真剣な顔を見たら
もう全部話すしかなくて
ついさっきの出来事を全部話した




『…はーくんのこと、事務所の外で待ってた時にね?近くの電信棒に見た事あるオジサンがいて、』


隼「…うん」


『…私の顔を見た瞬間、前の気持ち悪い笑顔で、…っ、』


隼「…大丈夫。僕がいるから。」


『…あの人の笑顔がっ、頭から、消えないの、』




話してる内に、また泣いちゃった私を
優しく抱き締めてくれた







…これが、はーくんじゃなくて臣だったらな


なんて思ってしまった私は
最低な人間だと思う




隼「…とりあえず臣さんには連絡しておくね」


『…ありがとう、もう大丈夫だから、帰ろう?』


隼「うん。家まで送るよ」




立とうとした私に手を差し伸べたはーくん
その手を掴もうか迷っていたら

あー…ごめん、っていって
その手を自分のポケットに突っ込んだ


ついこの間まで、こうやって手を差し伸べてくれるのが
大好きだったのに



私とは向き合えない、って言ってたはーくんの顔を思い出したら
この手を握っちゃダメだ、って思った





神様に、試されてる気がする


臣を裏切っちゃダメだよって

はーくんとは何もしちゃダメって







特に何も喋らないまま、私の家に着いた




『ごめんね、わざわざありがとう』


隼「ううん。じゃあ、おやすみ」


『おやすみなさい』




マンションの前ではーくんと別れた

家に入って、少しゆっくりしてから
寝室に入った


ほんとはそのままベッドにダイブしたかったけど
一応女の子だし、そこはちゃんとしよう



少しぬるめのシャワーを浴びてから
ベッドにダイブした




…臣の事が大好きなはずなのに
なんでこんなに、はーくんの事を考えてしまうの?

モヤモヤして、変な感じがする


私の前では、笑わなくなったよね
はーくんの笑顔が見れなくなった

それで、心がモヤモヤしてる





…もう、疲れたなあ



もう、一人になりたい



誰にも見つからない所に一人で暮らしたい

そしたら、こんなに二人の事で悩まずに済むもんね




『…なんで、泣いてるんだろう』




気付いたら、枕が濡れてた


この涙は、誰のための涙なんだろう

臣?それとも、はーくん?



…わかんないや




きっと誰にもわからない





はーくんと気まずくなったのは
紛れもなく、私のせい

あの手を、離さなければよかった


そしたらきっと、また前みたいに笑い合えてたのに




神様は、意地悪だ





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moka(プロフ) - この作品大好きです!次の更新も楽しみにしてます!早く隼とくっついてほしいなぁ、、、 (2018年7月5日 22時) (レス) id: 98d3621a2d (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為です (2018年6月15日 23時) (レス) id: 15d88f7159 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年6月15日 19時

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