助けて ページ40
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Aside
臣と電話を切って、お兄ちゃんの方を見ると
すやすやと寝息を立てて寝ていた
顔を覗き込んだら
うっすらとできている目の下のクマ
疲れてるはずなのにわざわざ私の家に来てくれたんだよね
お兄ちゃんに毛布を掛けてあげてから
私も寝室に行った
明日も臣と電話できますように、なんて
呑気に考えながら眠った
結局、なんでこんなにモヤモヤしているのかもわからずに
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あの事件が起こったのは
臣がロシアに行ってから６日目のことだった
私はいつも通り仕事に向かって
ジェネのみんなと一緒に現場に行って
家に帰ろうとしていた時に
はーくんに呼び止められた
一緒に帰ろうと言われたから
事務所の外で待ってた
そしたら、見た事あるオジサンが近くの電信棒の所に立ってた
もしかして、そう思った時には遅くて
私の顔を見るなり、あの時と同じ顔でニタァって笑ってきた
『ひっ…』
怖くて、声も出なかった
手も震えるし、どうしようもなかったけど
でも気付いたら走ってて
どこに向かっているのかわからないまま
ひたすら走った
着いた先は、全く知らない駅だった
でももう走り疲れて、階段に座り込んだ
拭いてもふいても、涙は止まらなかった
ただオジサンの笑顔が頭から消えなくて
ずっと一人で泣いてた
なんで臣が居ない時にまた来たの、
怖いよ、やだよ…
臣、助けて、
小さく呟いても、誰も返事を返してくれなくて
ああ、もう無理かもって思った
その時、頭の上から聞こえてきたのは
隼「…はあっ、やっと、見つけた…」
私が初めて好きになった人の
安心する、優しい声だった
なんでいるの？
そう聞く前に、はーくんは私を強く抱きしめた
隼「…もう、大丈夫だから」
はーくんに抱き締められながら、ずっと泣いてた
私が震える度に、また強く抱き締めてくれて
そのはーくんの優しさに、また涙が溢れた
『…ありがとう』
隼「落ち着いたみたいでよかった。」
『…帰るね、』
隼「待ってA、」
これ以上迷惑かけちゃダメだ、と思って
帰ろうとした私の腕を取って
もう一度階段に座らせたはーくん
隼「…なんで泣いてたのか教えて。ちゃんと聞くから。」
そう言ったはーくんの目は
何かを決意した目だった
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更新なくてすみません！
部活などでバタバタしてまして…(T ^ T)
夏休み突入したので沢山更新します！
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moka(プロフ) - この作品大好きです！次の更新も楽しみにしてます！早く隼とくっついてほしいなぁ、、、 (2018年7月5日 22時) (
レス) id: 98d3621a2d (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為です (2018年6月15日 23時) (レス) id: 15d88f7159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ | 作成日時：2018年6月15日 19時
