私のために ページ29
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Aside
とりあえず私の家に向かって足を進めた
体が震えている私を何とか落ち着かせようと
ずっと臣が手を握ってくれていた
マンションのエントランスに着いた時、
びっくりした顔で私達の前に現れたのは、
はーくんだった
もしかして、さっきのストーカーさん、見てたの?
…お願い、気付かないで
隼「…今の何ですか、」
臣「…何もねぇよ」
隼「あの男の人は誰ですか?A、もしかしてだいぶ前からつけられてたんじゃ…」
臣「…」
隼「…説明してくださいよ!」
はーくんが出した大きい声に驚いて
思わず体が震えてしまった
そんな私に気付いた臣が抱き締めてくれて
大丈夫だよって言って頭を撫でてくれた
その仕草にまた涙が出て、はーくんの顔が見れなかった
臣「A、部屋行ってもいい?ここじゃ色々とまずいから」
臣がそう言ったから、二人と一緒に部屋に行った
エレベーターにいる時も、臣はずっと私の手を握ってくれていた
…涙が止まらなかったの
私と臣がソファに座って、はーくんが私達の前の床に座った
そしたら臣が静かに話し始めた
臣「…2ヶ月ほど前から、ずっとあいつにつけられてた」
『_っおみ、言っちゃダメ』
臣「もう見られたんだから、仕方ないよ」
隼「…なんでもっと早くに言わなかったの?もしあの時に臣さんが来てなかったら、」
そう言ったはーくんを臣が睨みつけたの
臣 ダメだよって小さく言ったけど
それを無視して臣がはーくんに怒鳴りつけた
臣「…そんなん、お前らに心配かけないようにしかねぇだろ!
わかんねぇのかよ!お前らのために!
ずっと一人で怯えながら仕事に行ってたんだぞ!」
臣が私のためにはーくんを怒ってくれた
…なんでこんなに、私はドキドキしてるの?
優しくて、強くて、男らしくて、
もう臣じゃなきゃダメになっちゃうよ
臣に怒鳴られたはーくんは、ぎゅっと自分の手を握りしめて俯いていた
隼「、気付けなくて、ごめんっ…」
『…私が、言わなかっただけだから』
隼「いやでも…『今日は帰ってもらってもいいかな、?』っA、」
臣「…明日またしっかり話そう。今日は帰って。」
隼「…はい、失礼します。A、また明日、」
はーくんが静かに私の家から出て行ったのを見て、
臣の肩に倒れ込んだ
頭を撫でてくれた臣の仕草に
また涙が零れて、そのまま目を閉じた
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moka(プロフ) - この作品大好きです!次の更新も楽しみにしてます!早く隼とくっついてほしいなぁ、、、 (2018年7月5日 22時) (レス) id: 98d3621a2d (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為です (2018年6月15日 23時) (レス) id: 15d88f7159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年6月15日 19時