マーガレット.２【 隼×翔 】

愛って ページ21

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Aside




コンビニから家に向かって足を進める
最初は気にならなかったんだけど
家に近付くにつれて、明らかに私だけじゃない足音が聞こえてきたの

…だれ？
そう思って振り返った
けど誰もいなくて、見えるのは暗い夜道だけ


…怖いな、はやく帰ろう
家に向かって私は小走りで帰った




「…可愛いなあ、はは、」




走っていった私の姿を見つめて
小さくこう呟いた人が居たなんて
私は知らなかったの





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さっきの事は、あまり気にしないでおこう
コンビニで買ったお酒を机に広げた
さて、飲もっと
もう飲まなきゃやってらんない



…はーくん、何してるかなあ、
誰といるんだろう
飲んでるのかな、もう寝てるかな

はーくんの事が好きって自覚してから
ずっとはーくんの事ばっか考えてる
何してるのかな、誰といるんだろう、って
気付いたら頭の中にはーくんがいる


…これ、私だいぶはーくんの事好きだなあ、笑
もう重症だよ、笑
でも幸せなんだ
はーくんの事を考えてたら心がポカポカするの

はやく、好きって言いたい
ちゃんと目を見て、だいすきって言いたい
伝えたい事が沢山あるの
…はやく明後日にならないかなあ



でも、それでいいのかな
私だけが幸せな想いしてていいのかな

…翔吾くんは？どうなるの？
私の事を思って別れよ、って言ってくれた
優しい翔吾くんの立場はどうなるの？
もし幸せじゃなかったら？
もし泣いてばかりの日々を送っていたら？




…やっぱりだめだ、
翔吾くんの事を思ったら、はーくんに好きなんて言えない

前、はーくんと出掛けた時に見かけた翔吾くん
あの時の顔色だって悪かったし、
どこか痩せたように見えたもん

…やっぱりあの時は、私の為に、




突然、涙が止まらなくなったの
どこまでも優しい翔吾くんの事を考えただけで
胸が痛かった、苦しかった

あんなに優しくて、私を心から愛してくれた
翔吾くんを手放してよかったのかな
あんなに真っ直ぐに向き合ってくれた人と
出逢えたのは、初めてだったの
…愛って、こういう事をいうんだって知れたの


翔吾くんのおかげで楽しい日々を送れてた
あの時、世界がキラキラして見えてたのは
全部 翔吾くんのおかげなんだよ


私が生きる道を示してくれていた人




ジェネのみんなに明日の予定をLINEで送ってから
気付いたら、眠りについていた

ただ覚えているのは、
翔吾くんの事を思って泣いたということだけだった





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