マーガレット.２【 隼×翔 】

いじわる ページ15

.



隼side




『これ可愛い！』


隼「Aって相変わらずぬいぐるみ好きだね〜笑」


『だって可愛いもん。これなんかはーくんみたい。』


隼「待って、豚のぬいぐるみ見て僕みたいって軽くディスってるよね？笑」


『ちがうよ笑 可愛いなーって！』




勢いよく会社から出てきて
二人で来たのは街中のショッピングモール
人も多いしバレるかなって心配したけど
亜嵐くんの妹って世間に公表してるから大丈夫だったんだ
公表されてるのに変装しないから街ゆく人々が振り向くんだよ？

はあ、無防備でしかもこんな可愛い子が歩いてたら
誰でも振り向くよね
でも今は僕だけのものだからいいんだ
今のこの時間だけは僕のAだから



さっきからずっと持ってるブタのぬいぐるみを
買ってあげたらすごい笑顔で


『ありがとうはーくん！』


なんて言われたらもう心臓がやられたよね
きゅん を超えて ぎゅん ってきたよ、うん



次に来たのは僕の好きなブランドの服屋さん
新作がこの前入ったばっかだから来たかったんだよね
それともうひとつ




『わあ、可愛い…』




この子とお揃いの服が欲しかったっていうのもあるんだけど、それは内緒


僕が買いたいやつはもう決まったから
次はAとお揃いのやつを選ぼう

さっきからAがずーっと見てる服、結構僕も好きなんだよね




隼「これお揃いにする？」


『え、いいの？でもはーくんこの色すきじゃないんじゃ…』


隼「僕はAとお揃いのが欲しいの。ダメ？」


『ううん、ダメじゃない…』


隼「じゃあ買お？貸して、A」


『ダメだよ、さっきから買ってもらってばっかりだもん、』


隼「男にカッコつけさせて下さい笑」


『でも…う〜、ごめんねはーくん。ありがとう』


隼「どういたしまして」




服をAから受け取って外で待ってて貰っとこう
会計の時に知り合いの店員さんが
頑張れよって言ってくれたから元気でたし
さて、頑張ろうかな


店の外で待っててくれたAの元に戻る
…あれ、ちょっと待って
向こうから歩いてきてるのってランペのみんなじゃん

横を見たら、さっき買ってあげた服とぬいぐるみを
大事そうに抱えて笑ってる君
…可愛いなあ、ほんとに


…お願い、このまま気付かないでいて
そんな上手くいくはずなくて




翔「…A？」


『え…翔吾くん？なんで、』




お互いに気付いてしまった二人
やっぱり神様は、いじわるだ





.

将来→←行こう？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す