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お父さん ページ11

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隼side



この話をするのは いつぶりだろう
確かあれは、僕が小2の頃





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いつも通り家に帰ったら
今日はお母さんとお父さんがリビングに居て




隼「ただいま!今日おとーさん帰ってくるん早いんやな!」


父「…ああ。今日はな、話があんねん。」


隼「…?」




入った時からおかしかったんだ
いつもなら玄関まで来てくれて、
僕を抱き締めてくれたお母さんも
今日は来てくれなかった
…おかえりって言ってくれなかった

座るように言われて、二人の前に座った
そしたらお母さんが泣き出して




隼「おかーさん?どしたん?」


母「ごめんねっ、はやと、っ、」


隼「どしたん?泣き止んでや…」


父「…隼。お前は俺達の子供じゃないんだ。」




突然の事で理解ができなかった
…できれば、したくなかった
でも二人の顔を見れば、本当の事だとわかったんだ

お母さんとお父さんじゃなかったんだ
幼かった僕は泣くこともできなくて
一人になったんだっていう実感しか湧かなかった




その日は話しただけで終わった
次の日もただ学校に行って一日が終わった
次の日も、その次の日も…

いつも通りの日々が続いた
でも絶対にお母さんは僕を抱き締めてくれなかった


そんな日々が続いて、1ヶ月後の事だった
出掛ける。そう言われて車に乗せられた





連れてこられたのは東京のLDHという会社だった
見た事のない人達ばかり
怖そうな人達ばかりで怖かった

でもその時に助けてくれたのがHIROさんだった
お父さんがHIROさんと知り合いだったから
引き取って貰うようにお願いしたらしい


会社の前で引き取って貰って
お母さんとお父さんが車で帰っていった後すぐに僕を抱き締めてくれた
涙が、止まらなかった

ああ、もう会えないんだって
あの温もりはもう帰ってこないんだって思ってたけど、
HIROさんが僕の人生を変えてくれた
お父さんになってくれたんだ



その日からHIROさんとの生活が始まった
部屋も広いところにしてくれたんだけど




隼「あの、おとー、さん。」


H「ん?隼どうした?」


隼「広い部屋は、嬉しいけど、一人は嫌だ。…わがまま言って、ごめんなさい。」


H「大丈夫、一人じゃないから。わがままなんかじゃないさ、立派な意見だ。
ちょっと待って。亜嵐、A出ておいで」




奥から出てきたのは男の子と、その男の子に手を繋がれた女の子だった





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moka(プロフ) - この作品大好きです!次の更新も楽しみにしてます!早く隼とくっついてほしいなぁ、、、 (2018年7月5日 22時) (レス) id: 98d3621a2d (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為です (2018年6月15日 23時) (レス) id: 15d88f7159 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年6月15日 19時

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