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夜景を見ながら ページ5

「うわぁ………」

「わー…」


ついにたどりついた展望台。

そこから見る景色が言葉を失わせることは簡単だった。


「キレイ…」

「うん、キレイだね…」


しばらく眼下に広がるパノラマの夜景に2人で夢中になる。


「こんな所があったんだね」

「うん、スゴイね。もう、スゴイしか言えないね」

「言葉にしてしまうと陳腐になりそうだけど、本当に感動。
キュヒョナありがとう」

「どういたしまして。うんうん、ほんと感動だね」


お互いに夜景から目は離さずに、でも繋いだ手は離されないことが嬉しい。


「私達の住んでる所はあの辺りかな?」

「んー、あ、あのビルがあるから、あの左のほうじゃない?」


自分たちの住んでる街を探して前に伸ばした手をとり、今日心に決めていたミッションを果たす決意を固める。


「え、どうしたの?」


夜景から視線を外させ、俺と向き合うように両手をつなぐ。


「今日言うって決めてたこと、聞いて?」

「う、うん」

「ふー…
…俺、Aちゃんのことが好きです。
出会い方はあれだったけど、クルムが繋いでくれたこの縁、ずっと繫いでおきたいです。
俺の彼女になってくれませんか?」


今日家を出るときからこっそり忍ばせていたブレスレットをポケットから出してAちゃんの前に差し出す。


「え…?」

「クルムの首輪と似たデザイン見つけて…
もし良かったら受け取ってくれませんか?」

「は、はい。喜んで」


そう言って右腕を差し出すAちゃんの手首にブレスレットをつける。


「はーーーーー…」

「え、キュヒョナ大丈夫??!」

「…



ヤッターーーーーー!!!」


脳内シュミレーションでは五分五分だった俺の告白、無事成功して夜景に向かって叫ぶと一瞬ビクッとして離れたAちゃん。

すぐに引き寄せて思わず抱きしめる。


「ありがとう!ほんとありがとう!Aちゃん大好き!」

「あ、あの、、私も、好きだよ」


まだちょっと照れながら、もしくは俺のテンションにやや引きながら?
やんわりと背中に腕を回して抱きしめ返してくれるAちゃん。


「わーほんと?ほんとにほんと?」

「う、うん、ほんとにほんと」

「ほんとにほんとに?クルムより?」

「うーん、それは…」

「えーい!
でもいいや、今日から俺の彼女だから」

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作者名:ゆちぇ | 作成日時:2019年11月20日 5時

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