片思い SW ページ19
かわいい…
顔立ちももちろんだけど、雰囲気が、オーラが、ふんわりしてて、でもしっかりしてて、でもやっぱり可愛い。
「シウォナ…声に出てるし、顔…」
眉を思い切り下げて憐れむような顔でこちらを見ている俺のドンヘ。
「あ、聞かなかったことにしてくれ」
「もうさ、いつまでそうやって見つめるだけで満足してんの？さっさと話しかけなよ」
「チャラ男のお前と一緒にするな」
「俺はチャラ男じゃないし、そうじゃなくてもそこまで奥手なのはヒドいよ」
そう言われたって行けないものは仕方ない。
話しかける内容も、タイミングも、表情も、いつも悩みすぎてチャンスを逃す。
「俺たちにするみたいにガーッてしたらいいじゃん」
「ガーッて行ったら変態だろが」
「変態じゃん」
「はっ？！違うし！愛情表現だし！！」
思わず出た大声に、彼女が振り向く。
一瞬ギョッとしたけど、努めて冷静に笑顔で返すと少し遅れて笑顔を返してくれた。
「何今の顔、放送禁止だったよ」
「え、爽やかな笑顔だっただろ」
「いや、緊張とデレっとしたのが混じってヤバかった」
「おう、今日の毒はなかなかハードだな、ドンヘや」
最愛のドンヘに貶されても、俺にはさっきの彼女の天使の笑みがあるからどうってことないけど。
こうして彼女を思い続けていたら、いつか神様がチャンスをくれるはずだから、今日もお祈りをする。
「神様ドンへ様ヒョクチェ様、どうか僕に彼女と話す機会を与えてください。」
「誰に頼むのか絞ってからにしてよーもう、、、ヒョクーー！！！」
「んあ？何？」
「Aさん連れてきてー！」
「ちょっ、ドンっ、わっ、わーーっ！！」
神様、もう少し猶予が欲しかったです。
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作者名：ゆちぇ | 作成日時：2014年7月13日 10時
