7 ページ43
やっべ。なんか泣きそう。
下を向いたら涙が溢れそうだけど。上を向いたら2人が見えちゃうから。
目を背けるしかない。
照「上の人に電話します。」
女「いいのよ。私のパパが上の人でしょ？」
照「いいえ。僕の会社の上司です。家族がいるので、断ります。」
女｢いま了承しないとクビにするわよ。」
クビって単語を聞いた途端、表情が変わったの見ちゃった。
今の仕事大好きだもんね。
分かってるからいいよ。もう。
今は涙出るな。やめろ。
これ以上惨めになりたくないのに。
飲み物を取るふりして台所で下を向く。
何やってんだろ。
崇「じゅんた、？どうしたん？」
ふと視線を移すと心配そうな崇裕の顔。
淳「入ったらあかんって言うたやん」
崇「のぞむがどうしてもジュースって言うから、」
淳「あー…そっか。このりんごジュース渡しといて」
崇「うん…。じゅんた、だいじょうぶ、？」
きっと俺が何を言っても、納得いくまで心配してくれるんだろうな。
それぐらい、この子は優しい。
淳「ちょっと疲れちゃったかも」
崇「ぐあい、わるい？」
淳「んーん。大丈夫だよ。もう少し部屋にいてね。」
崇「………うん。」
渋々部屋に戻る崇裕を見て、勇気が出たのも束の間。
女「飲み物取るのにこんなに時間かかるなんて、出来の悪い人ね。」
照「いや、そんなことは…」
女「なぁに？」
照「いや…あっ…はは、」
はいはい。出来の悪い奴ですみませんね。
淳「すみません、お待たせして｣
女「私は珈琲が欲しいと言ったはずよ。」
淳「え…、すみません。紅茶かと…ッ、」
急いで取り替えようとコップを引いた途端。
手が滑って真っ逆さま。
淳「あッつ…ッ！」
女「きゃあぁぁ！！！」
照「大丈夫？淳太くん！高嶺さんも、！」
淳「大丈夫、すみません！！」
最悪だ…。
ほんとに終わった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なで肩(プロフ) - なおさん» リクエストありがとうございました！！喜んでもらえて幸いです🫶 またリクエストあればいつでもお願いします😊 (3月12日 18時) (
レス) id: 775b7dd6b4 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ありがとうございます！めっちゃいいです！子供たちが健気で男気があって、親を守るために動いてて感動してしまいました！これからも応援しています！ (3月12日 15時) (レス) @page47 id: 992cb6f71d (このIDを非表示/違反報告)
なで肩(プロフ) - nさん» リクエストありがとうございます！ 承知しました！！少々お待ちくださいませ☺️👍 (3月12日 10時) (レス) @page47 id: 775b7dd6b4 (このIDを非表示/違反報告)
n - いつも読ませていただいております！リクエストなのですが桃くんが体調を崩してしまうお話を読んでみたいです！ (3月12日 8時) (レス) id: 6bcc76d257 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ありがとうございます！待ってます！ (3月9日 21時) (レス) id: 992cb6f71d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なで肩 | 作成日時：2024年2月25日 12時
