3 ページ40
淳「あーあ…、おかんやること多くて大変やなぁ。お皿拭いてくれる人、おらんかなぁ。」
智「っ…」
お、ピクっと動いたぞ。
淳「やってくれる人おったら、おかんめちゃくちゃ助かるなぁ。好きやなぁ。」
智「っ…ヒック…んっ…、」
淳「えぇ!やってくれるん!」
蹲って下を向いたまま手だけ挙げてくれたともくん。
崇裕と大毅と望は好きなもので釣ると直ぐに来て、流星は褒めたりおいでって言うと来るんだけど。
ともくんの場合は俺が困ってたり、こんな子いないかなぁってやるのが一番効く。
根っからいい子なのか、特殊なのか。笑
智「ん…っ…、」
抱っこ待ちポーズしてる。笑
少し笑いそうになりながらも、ここで笑ったらまた拗ねちゃうからとりあえず抱っこして台所まで連れて行ったけど、やっぱりまだ不機嫌。
ともくんが邪魔されるのは今回だけじゃない。
3回に1回はこうして邪魔をされてる。
普段は落ち込むか泣くかで心閉ざしモードは滅多ないし、今日は溜まりに溜まってたのかな。
やっぱりここでお手伝いしてもらって褒めて終わりじゃちょっと違う。
ってことで、頑張り屋さんのともくんには…。
淳「……ともくん、これともくんにあげようか」
そう言って差し出したのは崇裕が昔使ってたエプロン。
崇裕も昔お手伝い時期があって、その時使ってたヤツだけど小さくてもう着れない。
大毅が使うことないだろうし、流星はそもそもサイズが合わないっていう理由もあるけど。
淳「お手伝い、1番頑張ってくれてんもんな。だからともくんだけ特別な??」
智「とく…べつ?」
淳「そう!とくべつ」
智「とくべつ!!」
嬉しそうにエプロンを抱きしめてぴょんぴょん跳ねるともくんの頭を撫でる。
淳「お手伝いした後、たくさん嫌な気持ちになることもあると思うねん。それなのに毎回お手伝いしてくれてありがとうね。」
智「じゅんた、うれし???」
淳「おん、めっちゃ嬉しいで??」
智「んふふ、笑」
この歳で人が喜ぶことを必死に探し回ってるって。
この歳の子って大体自分自分!って感じだから、親バカだけど本当にすごいと思う。
この子は将来どんな子に育つのかな。
そう思った今日この頃でした。
257人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sugar(プロフ) - sugarさん» ありがとうございます!とても嬉しいです🥰もう少しで出来ると思います! (1月16日 20時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
sugar(プロフ) - 大好物なお話内容でした☺️続きとても楽しみです✨️ (1月16日 19時) (レス) id: 0ff87a89fa (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 筍さん» 嬉しいコメントありがとうございます!! もしも「こういう内容見たい!」などのご意見があればいつでも教えてください!!🫶 (1月15日 0時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
筍(プロフ) - めっちゃ好きです。ばどもオメガバースも大好きなのでぶっ刺さりました。これからも更新楽しみにしてます☺️🫶 (1月14日 21時) (レス) id: e1567daa50 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なで肩 | 作成日時:2024年1月4日 0時