WESTん家

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智「じゅ…ッ…た、っ、」

淳「智くん？…どうした、？」



ソファーで泣いていた智くんが、急に洗い物をしてた俺の足を掴んできた。


ふと顔を見ると真っ青な顔で涙を浮かばせながら口元を覆ってる。


智「きもちっ…わる、ッ…んっ…」

淳「えっ、！？ちょ、待ってや！」

智「んっ……ッ…うぇぇっ…」

淳「あーあー、…しんどいなぁ…、」



間一髪で袋に納めることは出来たけど。


急すぎてびっくりした…。


多分泣きすぎで疲れちゃったんだな。



淳「智くん、他にしんどいとこある？？」

智「…ない…の………」

淳「ん、なんかあったら言うてな。お口ゆすいでベッド行こうか」

智「……ぅん。」



口をゆすいだあと、ベッドまで運んで横にすると意外にもすぐ寝てくれた。



小さい声で「照史」と呟く智くんを見て、胸が痛む。



淳「頑張って乗り越えて、笑顔でおかえり言おうな。」



照史は遠くで頑張ってる。俺も頑張ってるし、子供たちも頑張ってる。


だからこそ、「ただいま」「おかえり」って笑顔で言い合いたい。



なんて、高望みしてたけど。



崇「淳太！！」

淳「ちょ、智くん寝てるから！…どうしたん？」

崇「流星が！！」



現実はあまり甘くない。

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