・#3 ページ24
ー智洋sideー
トイレに行こうと楽屋を出た瞬間、Aの泣き声が聞こえてきた。
会話をよく聞いてみると、俺のアクロバットが原因みたいで。
さっきまでニコニコ笑顔で喋ってたのに、俺が自分を責めないようにって、泣かないように我慢しとって。
『かみちゃんは…Aが泣いてるのを見たら、絶対自分を責める…。だからっ、泣いちゃダメなのに…』
自分のことより人の事を考える性格だから、逆にAが自分のことを責めて。
そんなAのことを考えると、気持ちが抑えられへんくなって。
気づいたらドアを開けて目の前に居たAのことを抱き締めとった。
『か…みちゃ？』
大毅「かみちゃん……」
智洋「Aごめんな…」
『っ…… 全部…全部聞いてたの？」
智洋「聞いてた。…ほんとごめん！…」
そう言うと、Aは涙だらけの顔で何故か笑って。
『ふふ(笑) かみちゃんやっぱり自分を責める。』
智洋「えっ？」
『ねぇかみちゃん、お願いがあるんやけど。」
急にそんなことを言われた。
智洋「なに？」
『失敗しても自分を責めないで？間違ってなんかないんやから。」
まだ16歳のAなのに、大人びたセリフなんか言うから、より一層思いが強くなって。
智洋「ありがと。約束やで♪」
って、指切りをした。
・
・
・
そんなことがあったなーなんて考えながらAの方を向いてみると、視線に気づいたのかこっちを向いてニコッと微笑むA。
俺も微笑み返すと、Aは口パクで“やくそく”って呟いて。
多分、Aは俺があの時の事を思い出してたのを見たんかなー。
俺もそんなAに “おん！” と口パクで呟いたのは、2人だけの秘密♪
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yuna.y(プロフ) - 美紀さん» 「Angel of WEST」1コメありがとうございます！これからもこのお話をよろしくお願いしますっ！ (2019年5月5日 15時) (
レス) id: 582d7d7549 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - WEST大好きで緑と青とピンク色寄りのオールジャス民です最高です (2019年5月5日 13時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Yuna.y | 作成日時：2019年1月8日 11時
