ヒロインのような恋を。((すえのり)) (ページ8)

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素直に喜んでる？ページ8

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「A！……差し入れ受け取ってくれたよ！その後、少し話できたし！」

朝、教室に勢いよく入ってきた莉奈はかわいい笑顔でそう言った。

「良かったじゃん……！」

本気でそう思ってる……？
本気で思ってるよね？わたし
本気で思ってるよ！

複雑な感情が胸をよぎる。

「でも、なんでAも来なかったの？日誌くらいすぐ書けるじゃん」

「えっ……？あぁ……ほらさ、莉奈と二人きりの方がいいと思って…」

「……A、ありがとう」

ぎゅーって抱きついてきてくれる莉奈は本当に可愛い。……大切な親友。大事にしなきゃ。

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「昨日、なんか用事あったん？」

莉奈が席戻ったあと、話が聞こえたのか末澤くんが聞いてきた。

「……ううん。大丈夫(笑) ・・それより、次からはちゃんと日直してね」

「・・・ん」

「ふふ(笑) よろしい」

なんだか不貞腐れたイヌみたいでつい可愛くて、頭にポンっとしてしまった。

ビクッとされて、手退けられた。

「…あっ、ごめん。なんか、イヌに見えて(笑)」

「なんやねん、それ…(笑)」

フサフサの金髪の髪の毛が、似合ってて羨ましい。

「ねえ、それ自分で染めたの？」

「いや、ちゃうけど」

「ふーん、いい色だな～って」

「お前、なんか急に馴れなれしいな(笑)昨日までビビってたくせに」

「なに？聞こえませーん(笑)」

「おいっ」

このあと、『そこ！静かにしなさいっ』って担任に怒られた。

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