ヒロインのような恋を。((すえのり))

いちご。 ページ16

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お昼。



「末澤くん、一緒にお昼食べない？」

「……ええけど、どしたん？」

「莉奈がさ、お昼抜いて、午後の試合の練習してる正門先輩を見に行っちゃって……」

「…あぁ…なら、ちょっと待って」





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末澤くんは立ち上がって、教室の扉のとこで待ってる女の子に話しかけに行った。



……あ、昨日一緒に歩いていたド派手な女の子。



……しかも、なんか揉めてるみたいだけど、大丈夫かな？


あ、帰ってきた……。



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「大丈夫……？なんか揉めてたみたいだけど..」

「あぁー、大丈夫大丈夫」

「……もしかして、彼女？それだったらなんか申し訳ないし……「ちゃうよ、友達」

「え？」

「まあ、そういうことする友達」

「はい？」

「えーっと、その、あるやん？そういう友達」

「……あっ」



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何となく、察してしまった。


末澤くん、セ フレとかいたんだ。
まあ、いてそうだけど。



黙って座り込む。


教室には、あまり人は居なくて、大抵の人は外で食べたり、練習してたりする。




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「いただきます！」


お弁当、広げて食べる。



「うわ、めちゃ美味そう」

「簡単なものしか作ってないよ(笑)」

「え、自分で作ったん？」

「あー、うん。うちは両親共働きだから」

「ふーん、それちょーだい」

「卵焼き？どうぞ」

「ん、うまっ」


あえてなのか、末澤くんは、何も聞いてこなかった。

正門先輩のことも、莉奈のことも。

……たぶんだけど、なんとなく察してくれてるんだろうなと感じた。




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「あ、はい、いちご」

「やっぱいちご美味いな」

「ふふ(笑)ほんといちご好きとは意外」

「美味いやんいちご」

「流行ってるもんね〜いちご飴とか いちご狩りとか」

「……なら、今度いく？」

「えっ？」

「 いちご狩り」




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まさかの展開。




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