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殺せないはずだった男 ページ8




入間「それはつまり…どういうこと????」


『僕はね、元マフィアで幹部候補と呼ばれるくらい強かったんだ。まぁ幹部になることはなかったけれど。しかも僕はマフィアの首領の娘なんだよ。いわゆるお嬢とか言われるやつ。』


僕が幹部になることはなかった。僕が動くときはいつも父さんから命令が来たときだけだった。幹部になると動きづらくなることも多い。だから父さんは僕を幹部にはせず、太宰を幹部にしたのだろう。


サリバン「………」


オペラ「…」


『あの時の僕はまるで父さんに操られる人殺し人形のようだった。目に光はなく、感情は表に出さず、人を殺すことに何の疑問も感じてはいなかった。おそらくあの時何故人を殺すのかと聞かれたら、父さんに殺せと言われたからと何の表情もない顔で言っただろうね。』


『でもある時、僕はある一人の男に出会った。その男はマフィアなのに人を殺さず、実力があるのに最下級工作員という奇妙な男だった。』


サリバン「それが織田くんだね…?」


『ええ、そうです。その男の名前は織田作之助。会ったときから少しおかしな奴でした。僕の知り合いの幹部と敬語無しで話していたし、マフィアなのに孤児を養っている。なのに何故か僕は心の何処かで惹かれていた。そして織田作達と過ごす時間は僕にとって幸せな時間になっていったんです。こんな時間がずっと続けばいいのにと心から思っていました』



『でもそんな時間はそう長くは続かなかった。ある日、ミミックという組織が絡む事件が起こりました。そして織田作が養っていた孤児たちは織田作の目の前で殺されました。怒った織田作はその組織の首領、ジイドを殺すために一人で敵地に乗り込んで行きました。その時、ヨコハマである組織のトップ二人が密会していました。その二人とは私の父である森鴎外と異能特務課の種田長官です。私の父は異能特務課のある人を見逃すこととミミックをこの国から排除するという条件で異能開業許可証というものを得ていました。この説明は長いので省きます。つまりですね、僕達は森鴎外の手の中で踊らされていたんですよ。織田作が養っていた孤児たちの居場所を敵に教えたのは父でした。そして怒った織田作を敵にぶつけた。何故織田作をぶつけたのかというと唯一ジイドを殺せる人物だったからです。織田作には天衣無縫という異能力がありました』


入間「!?」


__________
長文でごめんなさい。あと4話くらいで原作に戻れそうです。

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雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください!楽しみにしてます! (2023年3月1日 3時) (レス) @page28 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
あざらし(プロフ) - みぃちゃんさん» ありがとうございます!最近いろいろ忙しいのですががんばりますね! (2021年12月12日 13時) (レス) id: 101d3ba49f (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください! (2021年12月1日 16時) (レス) @page28 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
夢女子S氏(プロフ) - あざらしさん» アメリです!!推しだからガチ嬉しい (2021年8月19日 14時) (レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
あざらし(プロフ) - 通りすがりの鈴木さん» 鈴木さん!!またコメントもらえて嬉しいです!前回は1年前くらいですかね(笑)全然話進んでないですけど楽しんでもらえてよかったです…!私も織田作推しなので早く織田作出したいです!!夏休み編にも出す予定なので気長に待っててもらえると嬉しいです! (2021年8月19日 10時) (レス) id: 101d3ba49f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アザラシ | 作成日時:2020年5月16日 17時

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