アメリ会長の妹は前世持ち！？第1章【文スト】【入間くん】

過去の約束 ページ31

ここどこだろう…

遠くに人影が見える

あれは…僕…？


゛織田作っ！織田作っ！なんでっ…なんでよ…こんな奴と…“


゛莫迦だよ織田作。君は大莫迦だ…"


゛ああ"


゛こんな奴に付き合って死ぬなんて莫迦だよ“


゛ごめんね、ごめんねっ…！私がもっと早く父さんの計画に気づいていれば！織田作は死なずに済んだかもしれない！！“


゛華蓮のせいじゃない…そう自分を責めるな“


゛でもっ“


゛太宰…華蓮…云っておきたいことがある“


゛駄目だ、止めてくれ。まだ助かるかもしれない、いや、きっと助かるよ。だからそんなふうに、“


゛聞け“


そうだ…


この時太宰はまだ助かるかもしれないといったが織田作の傷はどう考えても致命傷だった


゛太宰、お前は云ったな。暴力と流血の世界にいれば生きる理由が見つかるかもしれない。と“


゛ああ、云った、云ったがそんな事は今っ“


゛見つからないよ“


゛！？“


゛自分で判っている筈だ。人を殺す側になろうと、人を救う側になろうと、お前の頭脳の予測を上回る者は現れない。お前の孤独を埋めるものはこの世のどこにもない。お前は永遠に闇の中をさまよう“


゛っ！？………“


゛それと華蓮。お前はまだ幼い。まだ戻れる。お前は自由だ。首領の物じゃない。自分で自分の道を決めるんだ“


゛無理だよ…私はもう何百人も殺した。私の手は真っ赤だ…幼いから許される、なんてゆう都合のいい話なんかっ…“


゛お前は器用だ。きっと違うところでもやっていける。俺はもう死ぬ。お前や太宰を支えてやることはできない。だから…お前が太宰を支えてやってくれ“


゛織田作ぅ…っ…ぅ…“


゛織田作……私はどうすればいい？"


゛人を救う側になれ。どちらも同じなら、佳い人間になれ。弱者を救い、孤児を守れ。正義も悪もどちらもお前には大差ないだろうが………そのほうが、幾分か素敵だ“


゛何故判る？“


゛判るさ。誰よりもよく判る“


そういった織田作の目には確信の光があった


゛………判った。そうしよう。“


゛それと太宰…お前も華蓮を支えてやってくれ。華蓮はまだ不安定だからな。…「人は自分を救済するために生きている。死ぬ間際にそれが判るだろう」か……その通り………だったな………“


゛織田作…私…頑張る…私はもう父さんに決められた道だけを行く人形じゃないからっ…だから…安心…して、ねっ…“


織田作は満足げに笑うと呟いた


゛あぁカレーが食いたいな……“

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