第7話 ページ8
次は体力テストです。
着替えて会場入りをして、アップを始め、数分。
「ねえ、あんたみたいなヒョロガキがヒーローなんかになれると思ってんのかい？」
まあ来ると思いました。喧嘩をふっかけられました。
私より歳上ですが、実戦経験は無さそうですので、無視。
ぺたんと柔軟で床に張り付き、5秒。
「ねえ聞いてんの⁉あんたみたいな雑魚目障りだから消えろっつってんの‼
……そう、そんなにアップしておきたいなら手伝ってあげるわ。」
ずしり。どうやら足を乗せられたみたいです。
お手伝いで足を使うのはドレスのコルセットを締めるときぐらいでしょうに。
今私が付けているのはコルセットではなくゼッケンです。
これから試験だというのに、余裕そうですね。
ちょっとお灸を据えることにします。
俺のターン！ってやつです。
おそらく笑っているでしょう女性に一つ、言葉を贈りました。
「年下でヒョロイからって、侮らないで下さいませ。」
は？と怪訝そうな声をあげた“標的”の足が少し浮きました。
今です。
足を閉じ、前についていた手を後ろに回し、標的の足を掴み、そのまま横に回ります。
すると相手は予想通り油断していたようで、「ギャッ‼」と叫んでひっくり返りました。
汚い声ですね。自分からやってきたくせに。
無様に仰向けで転がる相手に馬乗りになって、腕を掴みます。
ああ、ネイルまで付いているのですか…誠意が感じられませんね。
本当にヒーローになりたいんでしょうか。
有無を言わさぬ満面の笑みで、一言。
「雑魚ってどなたですか？」
ぎりぎりぎり。ちょっとイラっときていたので、少しずつ腕を締め上げます。
「ちょ、イタイイタイ‼ねえギブ‼ねぇってば‼」
「痛いとか、ギブとかの前に、言うことがあるのでは？」
関節が外れる寸前で止めて、真っ黒な笑顔、というもので問いました。
どうにもそれが怖かったようで。
「分かったから‼ごめんなさい‼離してください‼」
ようやく謝ってくれたので、私は手を離しました。
「これに懲りたらもう誰にもちょっかいをかけないで下さいね？」
反省していなかったら嫌なので、馬乗りのまま約束を迫りました。
「はい、2度としません！てか帰ります‼だから退いてください！」
私が上から退くと、髪を振り乱して帰って行ってしまいました。
心から嫌いなタイプの人が何か仕掛けてくると倍以上で返してしまうのです。
ヒーローになる以上アンチも湧くでしょうし、これは直さなければ。
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アルっさん(プロフ) - 気長にお待ちしてます〜。 (2019年9月13日 20時) (
レス) id: b3d637dde1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - うん！！また、今たまってるリク消費できたら魔法少女versionも描きたいです！ (2019年9月13日 20時) (レス) id: 2441a2e2ab (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - 原作読みながら台詞入れていきますので、少し更新が遅れますがどうぞよろしくお願いします(*´-`) (2019年9月13日 20時) (レス) id: b3d637dde1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - わわ！！？貼ってくれてる！！めっちゃ嬉しいです( ´,_ゝ`)ｱﾘｶﾞﾀﾔｰ これからも応援してます！ (2019年9月13日 19時) (レス) id: 2441a2e2ab (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - ありがとうございます(￣∇￣)引き続きお楽しみくださいませ！ (2019年9月13日 13時) (レス) id: cdae6f79c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルっさん | 作成日時：2019年6月25日 21時
