第3話 ページ4
イケメンさんは私の全身に目を向けると、
「…敵性反応無し…か。何用だ。」
無愛想に一言。
ちょっと怖いですが頑張ります。
「ええと、隣に越してきました。小夜星と申します。
よろしくお願いします。」
すっとお蕎麦を差し出して、一礼。
敵性反応がどうとか言っていたので、
敵意がないことを表明する為にも少し深めにお辞儀をしました。
「毒物未検出。頂こう。
オレの名はジェノスだ。
ところで、お前1人なのか?
親はどうした。」
うっ。
痛いところを突かれてしまいました。
「ちょっと…色々ありまして。」
苦笑いをすると察していただけたのか、
イケメンさん…ジェノスさんはそうか、と言って追及しないでくれました。
「では、そろそろ。」
もう一度お辞儀をして部屋に戻ろうとしたところ、
「あぁぁぁぁ⁉ジェノス、おま、彼女居たのかよ‼」
どなたかの声が聞こえてきました。
目を向けた先にいたのは…えと、輝く頭を持った男性でした。
「いえ、違います先生。
彼女はオレの恋人ではありませんし、
オレは強くならねばならないので当分そういった人を作る気はありません。」
慌ててしまった私とは対照的に、
ジェノスさんは至極冷静に応えてくれました。
「今日このマンションに引っ越してきました小夜星と申します。
よろしくお願いします。」
ぺこり。
お辞儀をすると、
「そうか…なんかゴメンな。
俺はサイタマ、趣味でヒーローやってる者だ。
まぁ……今日知名度全然無いのが分かったけどな…。」
あからさまに落ち込むサイタマさん。
でもそれより私は、凄い人に会ってしまったとびっくりしていました。
ヒーロー……ヒーロー⁉
憧れのヒーローが目の前に‼
こんなことあっていいのでしょうか!
心の中でのたうち回っていると、
「まあ、うち入れよ。
そば持ってきてくれたみたいだし、一緒に食おうぜ。
昼メシまだだろ?」
なんと、ヒーローのお家に招待されてしまいました!
「えと、お言葉に甘えて。」
心臓バックバクですがお言葉に甘えさせていただくことに。
「お邪魔します。」
中は、当たり前ですが普通の部屋でした。
いくつか修繕の跡がありますが、
それ以外はきれいに掃除が行き届いていました。
リビングのテーブル前に座りきょろきょろしていると、
台所にいるジェノスさんから衝撃の一言が。
「先生、もしかしてヒーロー名簿に登録していないんですか?」
マジですか。
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アルっさん(プロフ) - 気長にお待ちしてます〜。 (2019年9月13日 20時) (レス) id: b3d637dde1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - うん!!また、今たまってるリク消費できたら魔法少女versionも描きたいです! (2019年9月13日 20時) (レス) id: 2441a2e2ab (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - 原作読みながら台詞入れていきますので、少し更新が遅れますがどうぞよろしくお願いします(*´-`) (2019年9月13日 20時) (レス) id: b3d637dde1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - わわ!!?貼ってくれてる!!めっちゃ嬉しいです( ´,_ゝ`)アリガタヤー これからも応援してます! (2019年9月13日 19時) (レス) id: 2441a2e2ab (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - ありがとうございます( ̄∇ ̄)引き続きお楽しみくださいませ! (2019年9月13日 13時) (レス) id: cdae6f79c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルっさん | 作成日時:2019年6月25日 21時