第1話 ページ2
私、小夜星Aは困っています。
「安い物件が…見つかりませんね…。」
そう、警察になりたくなかった私は、
祖母の死と、ある人に頂いた力をきっかけについに家出を敢行(強行)したのですが、
ホテル暮らしはダメだろうと、物件を探しているのです。
もう何軒不動産屋を回ったか…A市はダメですね、家賃がおかしいです。
ヒーロー試験までもう1ヵ月を切っているので
それまでには生活拠点を見つけねば、
そう、思ってはいるのですが……。
「もう、どこでもいいんですけれど。」
キャリーケースを転がしてZ市近くの寂れた不動産店に辿り着き、
疲労で座っている目をおじさまに向けた。
すると、
「ふうん、何処でもいいなら、Z市のボロマンションでも良いのかい？」
「Z市…。家賃はいくらですか？」
「躊躇わないのか！はっはあ、肝が座ってるね嬢ちゃん！
あそこは怪人の巣があるとか言われてるんだよ？
それでも良いのかい？」
「はい、暮らせればいいのです。」
見本のような呵々大笑をしたおじさまは、
がさがさと書類を引っ掻き回して一枚の紙を出してくれました。
家賃は……は⁈300円⁉
「ここにします。」
「即決かい。
……ほぉ〜ん。
じゃ、隣に人が住んでるとこにしとくか。
なんかあった時に助け合える人がいた方がいいしな。
内見、するかい？」
「写真だけでいいのですけれど、ありますか？」
「おん、これだよ。」
貸していただいた写真に写っていたのはthat's幽霊マンションという感じの外見でしたが、
部屋の中は広いし綺麗そうです。
うん。ここにしましょう。
家具は全部、持ってますし。
「では、契約をお願いしても？」
「おう、だが…君の年齢だと保証人のサインがないとダメなんだよなぁ。
でもなあ、嬢ちゃん、訳ありだろ？
口調なり、服なり、だいぶいい生活してたのにボロ屋でいいから家が欲しいと来た。
…うん、保証人は、別に血が繋がってなくてもいいからなぁ。
おし、決めた！おじさんが保証人になってやろう！」
そういうとおじさまは、
サクサクと保証人記入欄に自分の名前を書いてくれた。
なんていい人なんだろう！
「あ、ありがとうございます！」
「はっははは！良いんだよう。
家が厳しかったりしたんだろ？
自分のしたいことが出来なかったんだろう。
俺も経験はあるからな。
未来ある若者も手伝いはしたいもんだ！」
ほれ、物件まで送ってやるから車乗んな。
そう言っておじさまは笑いながらお店を出た。
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アルっさん(プロフ) - 気長にお待ちしてます〜。 (2019年9月13日 20時) (
レス) id: b3d637dde1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - うん！！また、今たまってるリク消費できたら魔法少女versionも描きたいです！ (2019年9月13日 20時) (レス) id: 2441a2e2ab (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - 原作読みながら台詞入れていきますので、少し更新が遅れますがどうぞよろしくお願いします(*´-`) (2019年9月13日 20時) (レス) id: b3d637dde1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - わわ！！？貼ってくれてる！！めっちゃ嬉しいです( ´,_ゝ`)ｱﾘｶﾞﾀﾔｰ これからも応援してます！ (2019年9月13日 19時) (レス) id: 2441a2e2ab (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - ありがとうございます(￣∇￣)引き続きお楽しみくださいませ！ (2019年9月13日 13時) (レス) id: cdae6f79c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルっさん | 作成日時：2019年6月25日 21時
