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#1-0…闇の雪原 ページ10

立香は気づくと、

星もなく真っ黒な空の下で、

塵もない真っ白な雪の上に寝そべっていました。



不思議と寒さはありませんでした。

隣にはマシュが倒れています。

立香は急いで起き上がり、彼女に声をかけました。



「マシュ、マシュ!大丈夫?」

「…ん?先、輩?」


マシュが無事に起きたので立香はほっとしました。

とりあえず、ここがどこかわからないので、
ドクターに連絡することにしました。


ピッザザ……

《大丈夫かい⁉立香君!マシュ!》


「うん、俺たちは大丈夫。

ドクター、ここであってる?」


《ああ、レイシフトは無事成功したよ。

でも、何故かこちらから連絡をすることはできないんだ。

映像も映ってない。

でも、こっちもこっちのできることで全力でバックアップするから安心してくれ。


ところで、君の近くにカンテラは落ちていないかい?》


「カンテラ?」


立香は辺りを見渡すと、


見つけました。暖かく光る青緑の焰を。

そっと拾い上げると、焰が優しく揺れました。


「あったよドクター!

でも、これってギルガメッシュがサイにあげたやつだよね…?」


《そうだよ。

迷ったときに道標になると言っていた。

でも、中の焰はスィムの思いだ。

だから、今回はこの特異点の道案内をしてくれるらしい。

ほら、立香君も言っていただろう?

順番にAさんのコピーに会いに行くって。

彼女が案内してくれるから手探りじゃなくても大丈夫だ!


とりあえず、先ずはそっちのカルデアの召喚室に行って

オルタを喚ぶことにしよう。

あそこなら霊脈に繋がなくても盾さえあれば大丈夫だからね。


スィム、カルデアまでの道を教えてあげてくれるかい?》

ふるりと焰が動きました。


「本当に…スィムなんだ…。」


驚いて動けない立香の代わりにマシュがカンテラを持つと、

スィムの焰から一筋伸びた光がはるか遠方を指しました。


「わぁ…本当にスィムさんなんですね。

その、よろしくお願いします!」


ふるり。

スィムの返事と思しき揺らぎを見たマシュは、

立香を復活させてこの先に進むことにしました。

#1-1…崩れた思い出→←17-3



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アルっさん(プロフ) - 皐摩さん» ありがとうございます!ちゃんと“皆が幸せに思う”終わりを目指していくので、今後ともよろしくお願いします(*´-`) (2019年4月18日 7時) (レス) id: 627f8f5340 (このIDを非表示/違反報告)
皐摩(プロフ) - めちゃくちゃ楽しみながら読ませて頂きました!!更新楽しみにしてます!! (2019年4月17日 23時) (レス) id: 8434b91720 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジジュース(プロフ) - アルっさんさん» 見ました!ものすごいことに…! (2019年2月20日 18時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジジュース(プロフ) - アルっさんさん» お互いに頑張って行きましょう! (2019年2月7日 20時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - オレンジジュースさん» ありがとうございます(*´-`)これからも頑張りますね! (2019年2月7日 19時) (レス) id: 7837a26b84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルっさん x他1人 | 作成日時:2019年2月7日 18時

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