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15-4 ページ2

彼女のすべてを見届けた立香は、

気付けばマシュとダ・ヴィンチちゃんに支えられて立っていました。


誰も声を発しません。


彼らの視界の先には、座り込んで泣き噦る彼女と彼女に近づいていくオルタが居ました。



オルタは、彼女の周りを囲む重い水のような呪いを掻き分けるようにして進み、

彼女に辿り着くと彼女を包むように抱き締めました。



「おい……逢いに来たぞ。だから泣き止め、A。」



彼女は……Aはオルタの声を聞くとびくりと肩を震わせて、

怯えたように問いました。


「……クー?」


「ああ、そうだ。」


「…本当?マーリンの幻術とかじゃ無いよね?」


「んなわけねえよ。いい加減分かれ、A。」


「…そっか。来てくれたんだ、ね。

ありが、とぅ……!

逢いた、かった!」


「ああ、俺も逢いたかった。

よく頑張ったな。

生きていただけで十分だ。」



その言葉を聞いて安心し、今まで以上に大きな泣き声をあげるAを慰めるように

オルタは彼女の震える背を撫でました。


そのオルタの背に回された彼女の手の甲には、

大切なものを包むような優しい形をした令呪がありました。




「お前の令呪が残ってなけりゃ、お前を探し出すことは出来なかった。

俺がここにいるのはそれのお陰でもある。

タイミングが悪いのは分かっているが、

これだけは聞いておきたい。



お前には何故令呪が残ってるんだ、A。」



「……っ。

それ、は…。」



唐突な質問に狼狽えたAの肩を掴み、

自分の顔と向き合わせて

オルタは言い放ちました。


「分かってんだよ。

お前、

























































Aの残留思念だな?」

16-1…猜疑→←設定



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アルっさん(プロフ) - 皐摩さん» ありがとうございます!ちゃんと“皆が幸せに思う”終わりを目指していくので、今後ともよろしくお願いします(*´-`) (2019年4月18日 7時) (レス) id: 627f8f5340 (このIDを非表示/違反報告)
皐摩(プロフ) - めちゃくちゃ楽しみながら読ませて頂きました!!更新楽しみにしてます!! (2019年4月17日 23時) (レス) id: 8434b91720 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジジュース(プロフ) - アルっさんさん» 見ました!ものすごいことに…! (2019年2月20日 18時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジジュース(プロフ) - アルっさんさん» お互いに頑張って行きましょう! (2019年2月7日 20時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - オレンジジュースさん» ありがとうございます(*´-`)これからも頑張りますね! (2019年2月7日 19時) (レス) id: 7837a26b84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルっさん x他1人 | 作成日時:2019年2月7日 18時

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