15-3,5 ページ48
落ちた先は、何処か美しく思える世界の始まりの様な場所で。
一瞬で、ここは時間神殿なんだと分かった。
ずっと先に見える玉座にはゲーティアが居て、
でも、俺の時とは違って、彼女の前にはマシュ……ミーシャという少女は居なくて。
代わりによく分からないケモノが居た。
『せんパい…。
私ノこと、覚えテいてクダさいネ。
いっショに日本、イケなくて、ゴメんなさイ。
いまマで、ありがとうございました。』
『待って、ダメよ
ミーシャァァァァ！』
そして、ミーシャだったケモノは優しく笑って、
自分の盾で自分の腹を撃ち破って
彼女の前で消えてしまった。
ガラン…と支えを失ったミーシャの盾が倒れる。
きっとミーシャは彼女を守ったのだろう。
でも、消えてしまう代わりにケモノになって、
それで彼女に迷惑をかけたくないから、
自分で死を選んだのだろう。
彼女は立てなくなってしまった。
でも、崩れ落ちた彼女の前に、
向こうのドクターが現れた。
『待って、ねえ、ドクターも行っちゃうの？』
『ああ、僕はアレを止めなきゃいけないから。
ごめんね、でも、君は一人じゃないよ？
君を見守って、支えてくれる英霊がたくさんいるじゃないか！
君は大丈夫だ。
僕は行くけれど、君も立って先に進まないと。』
『でも…私、立てないよ。淋しいよ。』
『Aちゃん。
別れっていうのは必然だ。
いつか絶対に人は関わった人と別れる時が来る。
僕たちはそれが今だっただけだ。
前を向いて。今だけ手を貸してあげよう。
ほら、立てただろう？』
『うん…。』
『さよなら、A。
君は大丈夫だ。』
『……ありがとう、ドクター！
絶対、忘れないからね。』
『ありがとう。』
最後にそういって、向こうのドクターは居なくなった。
その後、戦いが終わって、
彼女は死にかけでオルタに抱えられていた。
そこにフォウ君みたいな動物がきて、
彼女の傷を癒して、向こうのカルデアに帰還させた。
それからは、マーリンに聞いた通りだった。
スタッフに避けられて、
協会の自分を実験台にする計画を聞いてしまって、
命からがら逃げ出して、
彼女は綺麗な群青の空と白銀の雪に挟まれて倒れた。
今はもういない大切な人に
「ごめんね………ごめん…な…さい、…………クー。」
と、消え入りそうな、悲しそうな声で謝って、
そして俺にも聞こえないような小声で何かを囁いて、
彼女の意識は途絶えた。
同時に、景色も暗転した。
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アルっさん(プロフ) - クレハさん» ああ良かった！其処だけですね！ご指摘ありがとうございました(*´∀｀*)これ以外にも気になる点がございましたら何なりとお申し付けください(*´-`) (2019年7月22日 17時) (
レス) id: 800aefa10e (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - アルっさんさん» 私が見つけたのもそこだったと思います！お手数をお掛けしてすいませんでした！ (2019年7月22日 13時) (レス) id: de682292c0 (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - クレハさん» 14-1で見つけたので修正したのですが…もし他にもあったら教えてください！ご指摘ありがとうございます(*´∇｀*) (2019年7月22日 12時) (レス) id: 800aefa10e (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - のわっっっっ！？どこ間違ってましたか！？即時修正致しますのでお教え頂けると嬉しいです:(；ﾞﾟ'ωﾟ'): (2019年7月22日 12時) (レス) id: 800aefa10e (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - サーバントではなくサーヴァントではないでしょうか……?指摘してすいません！気になったもので… (2019年7月21日 10時) (レス) id: de682292c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルっさん | 作成日時：2018年11月22日 19時
