12-2 ページ34
読み終わったロマニは溜息をつきました。
只でさえ記憶を無くしてから悲惨なことを多く経験してきていたのに、
無くす前ですら辛いことが沢山あったことを知ってしまったからです。
何より、彼女の終わりに味方が1人もいなくなってしまったことが、
どうしても許せませんでした。
いずれは知らなければいけなかったことも、
直面すると本当に心が痛くなってしまいました。
「レオナルドは、どう思った？」
何を言えばいいのかわからなかったロマニは、
ダ・ヴィンチちゃんに問いました。
「ん？そりゃ、余りにも可哀想だと思ったよ。
可哀想なんて言葉じゃ表しちゃいけないことはわかってるけど、
そんな薄っぺらい言葉でしか表せないから、
またそれも歯がゆい…。」
悔しそうに呟くダ・ヴィンチちゃんを見て
少し迷ったあと、
ロマニは決心しました。
「サイに、このことを話そう。
彼女は、事情がどうあれ彼女なんだ。
知る権利がある。
ボクの決心が揺らいじゃ元も子もないから、
今日サイが帰ってきたら話す。
レオナルドにも居て欲しい。
いいかい？」
そっとしておこうというと思っていたロマニに、
ダ・ヴィンチちゃんは少し目を見開きましたが、
その意見を尊重することにしました。
「ロマニがそう決めたなら、それでいいんじゃないかな。
だって、ロマニはサイの保護者じゃないか。
ま、わたしはいなくてもいいと思ったけどね。
…怖いんだろ？」
「んな…！
バレたか……。」
少し悔しそうな顔をしたロマニを見て、
ダ・ヴィンチちゃんは大丈夫そうだな、
と思い、少し安心しました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルっさん(プロフ) - クレハさん» ああ良かった！其処だけですね！ご指摘ありがとうございました(*´∀｀*)これ以外にも気になる点がございましたら何なりとお申し付けください(*´-`) (2019年7月22日 17時) (
レス) id: 800aefa10e (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - アルっさんさん» 私が見つけたのもそこだったと思います！お手数をお掛けしてすいませんでした！ (2019年7月22日 13時) (レス) id: de682292c0 (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - クレハさん» 14-1で見つけたので修正したのですが…もし他にもあったら教えてください！ご指摘ありがとうございます(*´∇｀*) (2019年7月22日 12時) (レス) id: 800aefa10e (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - のわっっっっ！？どこ間違ってましたか！？即時修正致しますのでお教え頂けると嬉しいです:(；ﾞﾟ'ωﾟ'): (2019年7月22日 12時) (レス) id: 800aefa10e (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - サーバントではなくサーヴァントではないでしょうか……?指摘してすいません！気になったもので… (2019年7月21日 10時) (レス) id: de682292c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アルっさん | 作成日時：2018年11月22日 19時
